小ネタかもしれませんが興味深い話ですのでご紹介します。
2019年07月、日本は韓国に対する輸出管理強化に踏み切りましたが、これに対抗して時の文在寅大統領は「二度と日本には負けない」と述べ、韓国ではNoJapan運動が巻き起こりました。
日本製品は買わないというので、日本製品の対韓輸出は激減。日本には行かないというわけで、日本への旅行者も著しく減少し、そのために韓国のLCC(格安航空会社)の経営が傾くという異常事態になりました。ドル箱の日本便に客が集まらなくなったためです。
自業自得という他ありませんが、この余波は今も続いていて、韓国のLCCは傾いたままです。
それはともかく、韓国でも日常回復に舵を取り、国民は久しぶりに旅行に出掛けようと盛り上がりを見せています。
3年ぶりに日本パッケージ旅行が売り出されたのですが、これが2時間で完売という人気ぶりを見せました。韓国メディア『毎日経済』は以下のように報じています。
↑『verygoodtour』では各種日本ツアーを販売中。これは「懐かしい日本」というプラン/スクリーンショット(以下同)
(前略)
26日の旅行業界によると、『verygoodtour』が特別な広告なしで25日、カカオトークなどのメッセンジャーで44万人にSNS発信した結果、2泊3日の日程の大阪ツアーパッケージが販売開始2時間で完売した。当初予定していた1,200席より175席の多い1,375席を特価販売したが、全パッケージが締め切られ、追加予約分まで含めれば2,000人を超える旅行族が日本行きを決めた。
(後略)
49万ウォンという特価だったためもありますが、わずか2時間で約10億ウォン(約1億円)の売上を上げたのです。
いまだ韓国からの日本旅行については、観光ビザの発行が制限されている状況ですが、『verygoodtour』は07月以降に観光ビザおよびコロナ検査の制限が解除されると見込んでの先行販売に乗り出したものです。
そううまく運ぶのかはまだ分かりませんが、NoJapan運動もどこへやら、日本旅行は韓国で人気のようです。
(吉田ハンチング@dcp)