2024年04月01日、「1ドル=1,350ウォン」を突破しました。
ウォン安が一段進んだわけですが、韓国の経済メディアでは、「アメリカ合衆国の連銀がいつ利下げするか分らないので、しばらくはドルが強く、従ってウォン安が継続するのもやむを得ない」としています。
ドルがどこまで強まっているかを、ドルの強弱を示すDXYで見ると以下のようになります(日足/チャートは『Investing.com』より引用:以下同)
日足で見ると直近最高値を抜きにかかっていることが分かります。
ローソク足1本が1週間の値動きを示す週足にすると、以下のようになります。
週足で見ると、2023年05月の高値は抜いており、10月の高値を抜こうとする途中です。
パウエル議長は「金利引き下げを急ぐ必要はなく、インフレが実際に2%台で維持できるかどうか確信が持てるまで待つことができる」と言及しています(2024年03月29日現地時間)。
併せて合衆国の金利引下げが2024年中は3回ではないか(これまでは6~7回)と期待が後退しています。その点でも、韓国メディアの「先制的な基準金利引下げができるのではないか」という期待も萎んでしましました。
ウォン安方向だとして、問題はどこまでいくか――です。
週足で見た直近高値(ローソク足の実体部分で)は「1ドル=1,357.05ウォン」。1,360ウォン寸前までは覚悟しておかないといけないでしょう。
これを超えることになると、久しぶりに「1ドル=1,400ウォン」線の攻防が見られるかもしれません。盛大にドルが溶けることになるでしょうね。
(柏ケミカル@dcp)