韓国の自動車メーカーは電気自動車に全振りして失敗しました。
電気自動車の不便さに気付いった消費者が「BEVはやっぱり不便だ」となり、ハイブリッド車のニーズが高まったためです。冬に「テスラの墓場」が築かれたことなどで目覚めたのです。
↑2023年末、寒波に襲われたシカゴでは充電器前に動けなくなったテスラ車の屍が累々。
読者の方から「韓国メーカーってハイブリッド車を作ってるんですか」というコメントをいただきました。
韓国のEVは欧州を制している――などというウソがメディアに書かれますので、もしかして一般には「韓国の完成自動車メーカーは電気自動車ばかり作っている(しかも好調)」という誤解があるかもしれません。
違います。
豊田章男さんの慧眼によって内燃機関をおろそかにしなかった『トヨタ』は、ハイブリッド車が絶好調という結果となりました。世界的に『トヨタ』の経営戦略は正しかった――と認識されるに至りました。
そのため、韓国メーカーは「うちもハイブリッドやってました」とウソをいい、ハイブリッド車のラインアップを拡充しているのです。以下は産業通商資源部が出したプレスリリース内にある、2024年通年で「環境対応車(環境に優しいクルマ)」を何台輸出したか――のデータです。
上掲を和訳すると以下になります。
2024年通年で韓国が輸出した環境対応車は「73万6,048台」で、そのうちハイブリッド車は「43万3,148台」。環境対応車のうち「58.8%」がハイブリッド車なのです。
ほとんど6割がハイブリッド車で、その輸出は対前年同期比「+38.4%」となっています。
韓国メーカーが全振りした電気自動車(BEV)は対前年同期比「-26.6%」の「25万4,482台」です。
プラグインハイブリッド車は対前年同期比「-25.7%」、水素自動車(燃料電池車)は「-66.2%」ですから、環境に優しいクルマが売れているなんていっても、ハイブリッド車だけが伸びているのです。
(吉田ハンチング@dcp)