2021年09月13日、韓国の関税庁から「09月01~13日の輸出入動向」のデータが公表されました。09月の初動は以下のようになりました。
2021年09月01~10日
輸出:194億9,800万ドル(約2兆1,432億円)
(対前年同期比:30.7%増加)
輸入:209億5,900万ドル(約2兆3,038億円)
(対前年同期比:60.6%増加)
貿易収支(輸出 – 輸入):-14億6,100万ドル(約-1,606億円)⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「09月01~13日の輸出入動向」
もはやいつもの光景になってきましたが、当月も貿易収支(輸出 – 輸入)は赤字スタートです。前月の「-46.84億ドル」と比較すると赤字額は小さく済んでいますが、赤字は赤字です。
当月初動の見どころは、やはり輸入額が対前年同期比で「60.6%」も増加している点です。
韓国メディアは例によって「輸出が30.7%も増加した!」と喜んで書くでしょうが、それよりも輸入額が輸出よりはるかに大きく増えて、貿易のもうけを示す貿易収支を赤転させている点に注目すべきです。
なにせ前年同期「2020年09月01~10日」には、以下のように曲がりなりにも黒字だったのです。
2020年09月01~10日
輸出:149億1,900万ドル(約1兆6,399億円)
輸入:130億5,300万ドル(約1兆4,348億円)
貿易収支(輸出 – 輸入):18億6,600万ドル(約2,051億円)
輸出:149億1,900万ドル(約1兆6,399億円)
輸入:130億5,300万ドル(約1兆4,348億円)
貿易収支(輸出 – 輸入):18億6,600万ドル(約2,051億円)
10日時点で、前月08月の63.0%増に続いて、当09月も60.6%増と、輸入が輸出よりも大きく増え、この傾向が続いているのには要注意です。
輸入額が対前年同期比で顕著に増えたものを見ると、
原油:99.4%増加
石油製品:400.9%増加
石油製品:400.9%増加
と、やはり資源価格の高騰が影響を与えているのです。韓国の輸出の性格上仕方がないことですが、資源価格の上昇が韓国の貿易のもうけを削っています。この傾向はしばらく続くと思われます。
(吉田ハンチング@dcp)