【北京五輪の開会式】韓国が「中国の文化侵奪だ」激昂。でも中国政府には言えない

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小ネタかもしれませんが韓国では政府機関の長官がコメントを出す騒ぎになっているのでご紹介します。

中国で北京冬季五輪が開催されました。その開会式典で、それぞれの民族の衣装を着た皆さんが中国の五星紅旗を持ってアピールするというシーンがありました。

ここに韓国の伝統民族衣装とされる「韓服」を着た女性がいらっしゃいました。韓国ではこれが中国による文化侵奪だと問題視されたのです。

↑YouTubeの『FOX NEWSLIVE』チャンネル「『2022北京オリンピック』開幕式に登場した大韓民国伝統衣装が物議(映像)」

↑YouTubeの『ミルゴンTV』チャンネル「オリンピック開会式で中国の伝統衣装として韓服を着た?」

韓国からすると、韓国の伝統衣装が中国に属する民族の衣装とされたことが腹立たしいようです。「東北工程」の件、「キムチの起源」や「韓服の起源」を巡る論争がありましたので、これも中国による文化強奪に見えるのでしょう。

さっそく、韓国の文化体育観光部の黄熙(ファン・ヒ)長官が韓国メディアに怒りを吐露しています。


↑黄熙(ファン・ヒ)長官。文化体育観光部の公式サイトより/スクリーンショット

韓国メディア『NEWSIS』から記事の一部を引用すると以下のような具合です。

(前略)
黄熙(ファン・ヒ)長官は5日、中国北京メインメディアセンターで取材陣と会い、「少数民族と言うときは一つの国に成長できなかった場合を主に言うが、(中国のすぐ隣に)大きな国が存在するのに両国間関係に誤解が生じるかもしれない」と残念がった。

前日、北京オリンピック開会式では韓服を着た女性が五星紅旗を支える中国内57の民族(原文ママ:恐らく56の誤り/筆者注)代表の一人として出演した。

これを巡って韓国内で「中国が韓服まで自分たちのものだと考えている」という批判があふれた。

政治圏でも文化侵奪だという声が上がった。

「中国が開幕式を通じて何を知らせようとしたのかは理解するが、隣国の韓国のことを考えれば、そのような部分まで細心に気を払ったはずで、残念だ」ともした。
(後略)

⇒参照・引用元:『NEWSIS』「黄熙長官『韓服論議』に『誤解が生じる…残念だ』」

中国は、恐らく韓国のことなど一顧だにしなかったはずです。

中国の領土内には朝鮮族の皆さんも暮らしていらっしゃって、かの朝鮮戦争の際には朝鮮族だけで構成された師団が派遣されているぐらいです。韓服が朝鮮族の民族衣装なら、それを着て中国の国旗を持っても別に不思議ではありません。

中国からすればなぜ韓国が怒っているのか理解できないのではないでしょうか。

このファン長官は、かなりお怒りのご様子なのですが、中国政府には正式な抗議を行ったりはしないというのです。

東京オリンピックの際に日本政府に抗議した態度とはずいぶん違いますね。

ファン長官は以下のように述べています。

(前略)
しかし、黄長官は今回の韓服議論と独島問題(原文表記ママ)とは異なると一線を引いた。

領土問題とは違うだろう。独島(原文表記ママ)は譲ることのできない部分だ。

韓国を侵略した国家が、謝罪しなければならない相手に対して再び領土で紛争を起こすこと自体が容認できない部分」と力を込めて話した。
(後略)

⇒参照・引用元:『NEWSIS』「黄熙長官『韓服論議』に『誤解が生じる…残念だ』」

一応理由はつけていますが、日本政府には言えても、中国政府には文句を言えないようです。

(吉田ハンチング@dcp)

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