韓国株式市場で株価の下落が大きなものとなっています。2022年10月03日(月)は韓国が「開天節」の祝日で市場はお休みでしたが、ちょうどいい機会ですので09月にどのくらい株価が下落したのか見てみましょう。
以下はKOSPIの月足チャートです。月足ですので、ローソク足1本が1カ月間の値動きを示します(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
長い陽線になっていますが、KOSPIは09月01~30日で「11.8%」も下落しました。
韓国の国民株といわれる『サムスン電子』を見てみます(チャートは日足:以下同)。
『サムスン電子』は下落幅を押さえていますが、それでも「9.6%」の下落です。時価総額は「33兆4,320億ウォン」蒸発しました。
さらに深刻に株価が下落している企業もあります。
以下は、日本でも知られている『Naver(ネイバー)』です。
『Naver』は「18.7%」も下落し、時価総額は「7兆3,097億ウォン」蒸発です。
『Kakao(カカオ)』は以下のようになっています。
『Kakao』は「21.0%」も下落して、時価総額「6兆7595億ウォン」が蒸発しました。
『サムスン電子』はさすがに国民株なので、KOSPI全体よりも下落幅が抑えられていますが、『Naver』や『Kakao』はさすがに落ちすぎです。
――というように韓国株式市場は09月は非常に株価が下落して大変に困ったことになっています。
先にご紹介したとおり、韓国政府は「株式市場安定基金」「株式の空売り全面禁止」といった対策をいつでも発動できるよう準備を始めたのですが、それがどのくらい効くのかは甚だ疑問です。
市場は一刻の思惑で動かすというのは土台無理なこと。韓国株式市場の動向にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)