2023年03月16日に、日本の岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領との会談を行われます。
しかし、15日の現段階ですでに不思議な報道が出ています。
「16日の首脳会談後の共同声明はない」
というのです。これは15日、大統領室関係者から明らかにされた――と報じられています。
韓国メディア『NEWSIS』の記事から一部を以下に引用します。
同日、大統領府関係者は龍山大統領府のブリーフィングルームで取材陣と会い、日韓首脳会談と関連し、「今回の日韓首脳間の共同宣言は出ない」とし、「2018年以降、不快な関係が増幅され、さまざまな不信感が高まり、その後初めて会う場で立場を総括し、洗練された文言を入れるには時間が足りない」と理由を明らかにした。
この関係者によると、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と岸田首相は会談後に開かれる共同記者会見でそれぞれ会談結果を発表する形式になる。
(中略)
また、岸田首相が今年の夏に韓国を訪問する可能性があるという日本メディアの報道と関連し、「シャトル外交は首脳を含む閣僚レベル、主要当局者が随時必要に応じて行き来するもの」とし、「日本がどのように決定するかはもう少し様子を見なければならないと思う」と答えた。
首脳会談が実際に行われる前から、「共同声明が出ません」と明言するのもすごいことですが、上掲のとおり、その理由というのが「洗練された文言を入れるには時間が足りない」というのです。
要は「まとまりませんでした」――です。
一部の日本メディアでは「この夏にも日韓のシャトル外交が復活する」といった記事が出ていますが、上掲の韓国報道が正しいのであれば、「日本政府は本件に対してどのように決定するか分からない」となっています。
日韓関係改善というので、(なぜか)日本のマスコミの方が前のめりになってやしないでしょうか。
「共同声明は出ません!」というので、外交部同士で相当もめたものと思われます。さて、明日の首脳会談後にそれぞれのTopが何を言うやら要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)