「LTV」と略される用語としては「Life Time Vlalue」があり、これはマーケティング用語。日本語では「顧客生涯価値」と訳されます。
投資の世界で使われる「Loan To Value」も略して「LTV」ですが、こちらは日本語では「有利子負債比率」です。総資産に占める借入金(つまり借金)の割合のことです。社債・借入金など有利子負債の総額を資産価値で割って求めます。
最近では、不動産を基にしたJ-REITが投資先として人気ですが、不動産を入手する際に借入金を充てることが多いことから、どのくらい借入金で賄われているのかを判断するのにLTVを用います。
また、この有利子負債比率を示すLTVは投資先企業が安全かどうかを判断する際に使うこともできます。有利子負債をその企業の資産価値で割れば、その企業の価値に占める借金の割合を出すことができます。もしその企業の価値の多くが借金でできているとすれば、それは危ないと考えられますよね。
ソフトバンクGの孫正義社長は「純有利子負債を保有株式価値で割ったLTV」を一つの経営指標としているそうです。
(柏ケミカル@dcp)
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