先に韓国は11年ごとにドボンになるという「韓国経済崩壊11年周期説」をご紹介しましたが、では韓国がドボンになると必ず出馬を要請されるであろう「世界を股に掛ける高利貸し『IMF』」は、韓国の経済状況についてはどのように述べているのでしょうか?
05月にIMFが公表した「IMF STAFF COUNTRY REPORTS」のサマリーには以下のように記述されています。
Korea’s economy has strong fundamentals, but is facing cyclical and structural headwinds. Growth is projected to moderate to around 2.6 percent in 2019, reflecting weaker export growth and investment. Internal demand will be supported by fiscal policy. The output gap is negative and inflation pressures are weak. The current account surplus narrowed, but is expected to remain elevated in 2019. Potential growth will continue its decline, and polarization and inequality are concerns. Labor and product market duality persist. The government is focusing on supporting income, creating jobs, and promoting innovation.
韓国経済のファンダメンタルズは強いが、循環的かつ構造的な逆風に直面している。輸出の低調と投資の低迷を反映して、2019年の成長率は約2.6%と緩やかになると予測する。内需は財政政策によって支えられおり、需給ギャップはマイナスであり、インフレ圧力は弱い。経常収支の黒字は縮小しているが、2019年も引き続き上昇すると予想される。潜在成長性は引き続き減少し、二極化と不平等が懸念される。政府は、収入の支援、雇用の創出、イノベーションの促進に注力している。
⇒参照:『Money1』「Republic of Korea : 2019 Article IV Consultation-Press Release; Staff Report; and Statement by the Executive Director for the Republic of Korea」
https://www.imf.org/en/Publications/CR/Issues/2019/05/13/Republic-of-Korea-2019-Article-IV-Consultation-Press-Release-Staff-Report-and-Statement-by-46890
このように、05月の段階ではIMFは韓国の2019年の成長率を「2.6%」としていたのですが、最近これを「2%」に引き下げました。韓国経済の状況を悪化していると見ているのです。しかし、IMFは韓国経済のファンダメンタルはいまだ強く、財政支援(財政拡大・支出増)によって成長率予測を2%に落としたものの経済成長を続けると考えているようです。
確かに、韓国政府は2020年度予算案を前年度よりも8.0%拡大(補正予算を含む)。社会保障・雇用創出・中小企業の支援・R&Dなどへの重点支出を企図しています。
問題は「間に合うのか」という点です。
(柏ケミカル@dcp)