韓国自慢“K-バッテリー”に緊急事態! 中国「黒鉛の輸出を絞る」決定

広告
おススメ記事

中国は嫌がらせで資源輸出を絞る国です。

Money1でもご紹介しましたが、日本の半導体関連輸出管理強化が迫ったときには、ガリウム、ゲルマニウムの輸出制限に踏み切りました。

【半導体戦争】中国の反撃は「日本が標的」
日本の「先端半導体の製造装置を対象にした輸出管理の厳格化」が07月23日に施行されます。これは明らかに中国を狙ったものですが、2023年07月03日、中国が反撃策を発表しました。ガリウム、ゲルマニウムの輸出管理を行うというのです。日本が素材...
【半導体戦争】中国「ゲルマニウム・ガリウム」一部輸出を認める。08月の輸出はゼロ!
Money1でもご紹介しましたが、2023年07月03日、中国の商務部はゲルマニウム・ガリウムの輸出規制を発表しました。これは明らかに日本を標的にしたものです。中国の金属ゲルマニウム輸出量「合計29純分トン」のうち13%が日本向け、ガリウム...

2023年10月20日、中国の商務部と海関総署は黒鉛関連製品の輸出規制を行うことを公表しました。

以下が、商務部が記者からの質問に答えた――として公表したプレスリリースです。

黒鉛関連品目の輸出管理政策について、商務部報道官が記者の質問に答えた。

質問:
10月20日、商務部(商務省)と税関総署(GAC)は共同で黒鉛品目の輸出管理に関する発表を行った。 黒鉛品目の輸出管理政策を調整する上で、中国はどのような点を考慮していますか?

回答:
商務部と税関総署は10月20日、黒鉛品目の臨時輸出管理措置の最適化と調整に関する公告を共同で発表し、これまで臨時管理の対象であった球状黒鉛などの高感度黒鉛3品目を正式にデュアルユース品目に含め、同時に、主に鉄鋼、冶金、化学など国民経済の根幹をなす産業で使用される炉用などの低感度黒鉛5品目の臨時管理を解除した。

上記方針は2023年12月01日に発効する予定であり、既に関係国および政府には通知済みである。

特定黒鉛品目の輸出管理は、国際的に一般的な慣行である。

世界最大の黒鉛生産・輸出国である中国は、長年、不拡散等の国際的義務を堅実に履行しており、国家の安全と利益を保護する必要性に応じて、特定の黒鉛品目について輸出管理を実施し、一部の黒鉛品目については、法律に基づいて一時的な管理を実施している。

最近、中国政府は、輸出管理法の規定に従い、黒鉛品目に関する暫定的な管理措置の包括的な評価を実施し、開発と安全保障を統合するという管理概念を反映した最適な調整を決定した。

中国の輸出規制の通常の調整は、特定の国や地域を対象とするものではなく、関連する要件を満たす輸出は許可される。

⇒参照・引用元:『中国 商務部』公式サイト「商务部新闻发言人就石墨相关物项出口管制政策应询答记者问」

「特定の国や地域を対象とするものではない」と言い訳をしていますが、これをまともに取る「国と地域」はないでしょう。

韓国は緊急事態!

中国の海関総署は恣意的に輸出入を管理する部隊なので、輸出禁止ではありませんが、特定の国と地域に嫌がらせをするために物流を絞ります。

今回のターゲットは、中国産電気自動車の調査を開始した(最終的には関税の追加賦課を行うものと見られます)EU、および韓国と見られます。黒鉛は、車載用バッテリーの重要な素材だからです。

バッテー負極材の核心素材で、バッテリーコストの10%を占める――といわれます。

『韓国貿易協会』と関税庁によれば、2023年01~09月において、

黒鉛の中国輸入依存度
人造黒鉛:94.3%
(輸入額7,909万ドル中、7,461万ドル)

天然黒鉛:97.7%
(輸入額:6,685万ドル中、6,533万ドル)。

という状況です。在庫があるでしょうし、施行が12月01日で時間もあります。また、韓国への輸出が全て禁止されるわけではないかもしれません。

しかし、仮に全面禁止となれば「詰み」になりそうです。

韓国の産業通商資源部はスクランブルで、さっそく影響について以下のプレスリリースを出しました。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット

通商交渉本部長は「今回の中国の措置が国内核心産業である二次電池業界の生産支障につながらないように、政府は中国政府と国内業界と密着疎通していく」とコメントしています。

韓国が誇る「K-バッテリー」が危うくなってきました。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました