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『韓国銀行』李総裁、とうとう怒る。

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2024年10月11日、韓国の金融通貨委員会は基準金利(政策金利)を0.25%(=25bp)下げることを決断。

基準金利を決定する金融通貨委員会が終わった後は、定例で記者ブリーフィングが行われるのですが、この席上傑作な事件がありました。

記者が「なぜアメリカ合衆国『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)みたいに0.5%(=50bp)下げないんですか?」と質問しました。

李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は以下のように答えました。

「韓国はアメリカ合衆国のように0.5%ポイントずつ金利を引き下げる状況ではない」

「物価上昇率が明確な安定傾向を示している中、政府のマクロ健全性政策の強化で家計負債の増加傾向が鈍化し始め、外国為替市場のリスクも多少緩和されたため、金融政策の緊縮度を若干縮小し、その影響を点検していくことが適切だと判断した」

「合衆国はインフレ率が10%以上上昇し、そのために金利を5%ポイント以上上げた」

「だから金利引き下げのスピードが速いのは当然だ」

私たちも0.5%下がるだろう、お金を借りても問題ないと考えてはいけない

最後の言葉には少し説明が必要でしょう。

「合衆国が0.5%下げたから韓国も同じだけ下がるだろう」などと考えるな!――という罵倒です。「お金を借りても……」というのは、また上昇してきた家計負債への警鐘に他なりません。

また、次のようにも述べています。

「韓銀が失策をしたのではないかという人がいるが、08月に金利引き下げをしなかったにもかかわらず、家計ローンが10兆ウォン近く増えることを予想していたかどうか、その人に聞いてほしい

これは痛烈です。

08月に金利を下げなかったにもかかわらず、家計ローンが10兆ウォンも増加。あのとき下げていたら、家計負債はもっと増えたのではないのか?――という詰問に他なりません。

さすがに李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁もキレました。

李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁の後が心配!

Money1でもご紹介してきましたが、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、これまで何度も執拗に記者から「利下げの時期は?」と聞かれて、そのたびに「いや、だからあ!」という回答をしてきました。

そもそも、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)アジア太平洋局長を務めた人物で韓国内のどんな経済学者よりも、経験とマクロ経済についての理解が深い人です。

もう何度だっていいますが、よく『韓国銀行』の総裁を引き受けてくれたものです。

経済音痴な上にアンポンタンだった文在寅大統領は「ろくでもないこと」ばかりしましたが、だたひとつ、李昌鏞(イ・チャンヨン)さんを『韓国銀行』の総裁に任命したことだけは評価できます。

記者だけならまだしも、大統領室からも「そろそろいいんじゃない?」などの秋波を送られてきました。(頭にきたであろう)李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「基準金利は金融通貨委員会の委員が決めることだ」と、一蹴したこともあります。

李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、「はは、オレバカ嫌い」というふうな方なので、ボンクラ記者や最強にヘボまっている大統領室の人員などから横槍を入れられるのは腹に据えかねてきたでしょう。

「このばかどもがー!」という気持ちだったに違いありません。とうとうキレちゃった――というわけです。

李昌鏞(イ・チャンヨン)さんが退任した後の韓国は大変心配です。ましてや李在明(イ・ジェミョン)さんが大統領になった日には……。

(吉田ハンチング@dcp)

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