2024年10月21日、中国の王毅外交部部長(外相に相当)と日本の秋葉剛男国家安全保障局長が電話会談を行いました。
中国の外交部は以下のようにプレスリリースを出しています。
2024年10月21日、中共中央政治局委員であり、中央外事工作委員会主任の王毅氏は、日本側の高官政治対話の責任者である秋葉剛男・日本国家安全保障局長と、要請に応じて電話会談を行いました。
王毅氏は、
「石破茂政権の発足以来、日本は中日戦略的互恵関係を全面的に推進することを確認し、中国とのデカップリング(経済切り離し)やサプライチェーン断絶を意図しないと表明している。
また、福島原発汚染水(原文ママ:引用者注)の海洋放出問題に関する両国の共通認識を堅持し、中国との間で高官レベルの交流や各分野での対話・協力を展開する意向を示し、日中関係が順調なスタートを切った」
と述べました。
さらに王毅氏は、
「中国側の対日政策は一貫性と安定性を保っており、日中間の四つの政治文書が定めた原則と方向に基づいて、日中関係の健全かつ安定した発展を推進する用意がある」と強調した。
また、日本側に対して「中国の核心的利益を尊重し、『一つの中国』の約束を守り、中国と共に歩むよう求める」と述べた。
さらに、「中日が互いに協力パートナーであり、互いに脅威を構成しないという認識を堅持し、相手国の平和的発展を支援し、両国関係の政治的基盤を守り強化していくことが重要だ」とした。
また「新しい日本の内閣が新たな姿勢を示し、中日関係が新たなスタートを切ることを期待している」とも述べた。
秋葉剛男氏は、
「日本は日中戦略的互恵関係を全面的に推進し、建設的で安定した日中関係を構築することに引き続き取り組んでいる。
中国側と協力して、二国間関係の発展の大局を見据え、現在の良好な関係の勢いを維持し、方向性・戦略性を持つ対話を行い、対外的により多くの積極的なメッセージを発信していく」と述べた。
双方は、日中高官政治対話の枠組みを引き続き有効活用し、定期的なコミュニケーションを維持することで合意した。
毎度のことですが「日本からの要請によってこの会談が行われた」となっています。
一応注目しておきたいのは「石破政権は日中関係の順調なスタートを切った」と王毅さんから評価されている点です。「よしよし、いいコだ」というわけです。この時点で石破政権は駄目です。
石破が駄目なのは今に始まったことではありませんが、それにしてもなぜこのような「どうでもいい話」について今さら電話会談を行う必要があったのでしょうか。
邪推します。何か他に切迫して話し合わなければならないことがあったのではないでしょうか。例えば「中国にナシを通しておかなければならない何か」が。あくまでも邪推です。
(吉田ハンチング@dcp)