石油問題に対する懸念が韓国で深まっています。
先の記事でご紹介したとおり、ガソリン価格・軽油価格が非常に上昇していますし、韓国の皆さんの生活を圧迫し始めています。

↑直近1週間のガソリン価格の推移。本日2026年03月06日も上昇して全国平均はリッター当たり「1,856.30ウォン」です。同日のレートで換算すると「204.19円」になります。データ出典:『OPINET』/スクリーンキャプチャー
2026年03月05日、中東情勢に絡んで、政府与党に成り上がった『共に民主党』と財界の緊急懇談会が開催されました。
韓国メディア『アジアトゥデー』がこの緊急懇談会で出た発言について非常に興味深い記事を上げています。以下に一部を引用します。
(前略)
国会外交統一委員会の与党幹事であるキム・ヨンベ議員はこの日、国会議員会館で開かれた懇談会直後のブリーフィングで、「現在、韓国の1日の原油消費量規模である200万バレル級の大型船舶を含め、計7隻の原油関連船舶が足止めされている状態だ」
と明らかにした。
特に財界は物流費とエネルギー費用の上昇に伴う懸念を提起した。
ホルムズ海峡の封鎖が長期化する場合、原油価格の上昇と迂回輸送に伴う輸送費の急騰が国内製造原価および電気料金の引き上げに直結しかねないという指摘である。
これに加え、1億9,000万バレル規模の政府備蓄油の活用案とともに、石油化学・精油業界の還付制度などの迅速な整備を要請したというのがキム議員の説明だ。
これに対しアン・ドゴル議員は「原油備蓄量とは異なり、液化天然ガス(LNG)は9日分しか残っていない」とし、安定したエネルギー需給対策の必要性に言及した。
(後略)
韓国の1日当たりの消費量が200万バレルだとして、政府備蓄が1億9,000万バレルなら「95日」はもつことになるのですが(あくまでも単純・概算計算)……。

↑『KNOC』の石油備蓄の報告。データ出典:『KNOC』公式サイト/スクリーンキャプチャー
政府備蓄だけで1億9,000万バレルというのは「?」です。『韓国石油公社』(略称「KNOC」)公式サイトに見える直近の数字では、政府備蓄は約9,900万~1億バレルに過ぎません。
これに加えて「民間義務在庫」というのがあります。韓国政府は公的備蓄を持つだけでなく、原油精製業者に40日分などの在庫義務を課しているのです。
つまり、1億9,000万バレルというのは、
政府備蓄(KNOC):約1億バレル
民間義務備蓄(精製会社など):約9,500万バレル
――となるわけです。
問題は、「LNGが9日分しか残っていない」――です。
(吉田ハンチング@dcp)





