2020年10月17日、中国は「全国人民代表大会」で「輸出管理法」を可決しました。これは、アメリカ合衆国が中国に対して行っている「輸出管理」に対抗するものです。
この法によって、中国は合衆国と同様に「好ましくない企業・組織リスト」に登録された相手に輸出する物品について管理を行うことになります。実際には「輸出禁止」措置を取るでしょう。12月01に施行されます。
しかし、合衆国が「半導体」に狙いを定め効果を上げているのに対して、中国がどこに焦点を当てて効果を上げるのかは疑問です。
また、中国がこのようなシステムを導入することで、中国を外したサプライチェーンの組み替えはさらに進むでしょう。その場合、「中国からじゃなく○○○から輸入するよ」となり、中国企業にも打撃を与えることになりかねません。
中国リスクがさらに顕著に認識されて「中国離れ」を加速することになる法律の制定ですから。
いずれにせよ、合衆国と中国のデカップリング(切り離し・分離)はさらに一段階進行したと見なければなりません。
(吉田ハンチング@dcp)