韓国「外国人投資家が32億投じて売り逃げした」という話

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小ネタかもしれませんが興味深い現象ですのでご紹介します。

2022年02月10日、『韓国銀行』が「2022年01月以降の国際金融・外国為替市場動向」を公表しました。この中に外国人投資家の資金投入動向のデータがあります。以下をご覧ください。

2021年01月
株式:18.1億ドル
債券:31.6億ドル
小計:49.7億ドル

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年01月以降の国際金融・外国為替市場動向」

毎月公表されるこのデータは、外国人投資家がその月に韓国の株式市場、債券市場にいくら投じたのかを示しています。買収額から売却外を引いた収支、「純買収額」(つまり買い越し額)ですので、プラスであれば「韓国市市場への資金投入」、マイナスであれば「韓国市場からの資金流出」になります。

上掲のとおり、01月は株式市場に「18.1億ドル」の資金投入、債券市場に「31.6億ドル」の資金投入、計「49.7億ドル」の資金投入です。

当月は面白い注が入っています。

株式「18.1億ドル」の横に「4」という注が入っており「4)22.1月中のIPO流入規模:32.3億ドル(月間流入額基準で史上最大)」となっています。

つまり、韓国株式市場のIPO(新規株式公開)に外国人投資家は「32.3億ドル」(約3,748億円)も資金を投じたというのです。

しかし、18.1億ドルの買い越しで締まっています。

ということは、IPOに投じた32.3億ドルの大部分は抜けていったわけです。つまり「売り逃げしやがった」わけです(笑)。

Money1では何度もご紹介していますが、とにかくIPO株に当たったときは売り逃げ戦術が有効です。外国人投資家の皆さんも基本戦術に忠実であるといえるでしょう。

ナンボ抜いていったのかはこのデータからは分かりませんが、投資した金額からいって笑いが止まらなかったのではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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