「なんだか暖かいねえ」などと言っていたのですが、韓国は2023年12月第3週目に突如寒波に襲われました。「体感温度がマイナス20度前後まで下がった」と書く韓国メディアも出るほどで、こうなると気になるのは電気自動車です。
温度が下がるとバッテリー性能が落ちますので、「オーナーも不安がっている」という記事も出ていたのですが……。
当たりました。緊急ロードサービスを要請する人が急増したのです。
2023年12月01日から22日まで、
『サムスン火災』
『現代海上』
『KB損害保険』
『DB損害保険』
の韓国大手損害保険会社4社合計で、緊急ロードサービスの出動件数は「134万7,483件」と集計されています。
12月第1週目は平均「3万7,907件/日」で済んでいたのに、寒波が到来した第3週目は、
17日:12万4,115件
18日:16万484件
21日:13万1,553件
22日:15万2,985件
※出動回数が10万件を上回った日
と出動件数は激増しました。
驚くのは、緊急に「バッテリー充電」を要請する出動要請が「81万3,819件」もあったことです。出動要請の60.4%にもなります。
この全てが電気自動車だとはいえませんが、しかしここまで激増の背景に電気自動車の普及があるのは確かでしょう。
緊急牽引・救助:22万4,183件……16.6%
タイヤ交換・修理:19万1,208件……14.2%
が「バッテリー充電」の後に続いています。
電気自動車で電池が切れると、「ガソリンを数リットル持っていきますから……」という救助はできません。厄介な話です。こういう事態が身にしみた人は、たとえ「自称電気自動車強国の韓国」でも「ハイブリッドにしよう」と思うのでしょう。
実際、Money1でもご紹介したとおり、韓国でもハイブリッド車がシェアを伸ばしています。
(吉田ハンチング@dcp)