韓国の金融当局はこのところスクランブルです。2024年06月12日、韓国の金融委員会、金融監督院が「家計負債点検会議」を行いました。
以下は金融監督院が出したプレスリリースです。
⇒参照・引用元:『韓国 金融監督院』公式サイト「家計負債点検会議の開催」
要点はただ一つです。金融圏での家計融資残高が対前月比で「5.4兆ウォン」も増加しました。
04・05月、2カ月続けての融資増で、増加幅は7カ月ぶりに最高となりました。
何が牽引したのかというと「住宅ローン」です。前月の4.5兆から5.7兆ウォンに爆増しています。それ以外のローンは0.2兆ウォン減少したので差し引き5.4兆ウォンの増加で済みました(四捨五入していますので足し算しても合いません)。
なぜ住宅ローンが爆増したのかというと、そろそろ下値だろうと判断した人が増えたと考えられます。実際、不動産の取引量も増えており、金融監督院はプレスリリースで「不動産取引が回復傾向」としています。
また始まった――です。
また、「家計負債対GDP比率は93.5%」で100%を切った数字になっていますが、これは統計基準を変更したからに過ぎません。
家計負債残高が大幅に減ったように見えるのはまやかしです。
(吉田ハンチング@dcp)