2025年03月01日、韓国の産業通商資源部が「2025年02月の輸出入動向」のデータを公表しました。
以下をご覧ください。
2025年02月
輸出:526.0億ドル(1.0%)
輸入:483億ドル(0.2%)
貿易収支(輸出 – 輸入):43億ドル貿易収支
2025年01~02月累計:24億ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『韓国 産業通称資源』公式サイト「2025年02月の輸出入動向」
暫定版ながら、2025年02月の貿易収支は43億ドルで締まりました。
2025年01月は「20カ月ぶりの貿易赤字」で「-19億ドル」(-18.9億ドル)でしたので、通年では「24億ドルの貿易黒字」です。
ここまでは「良かったですね」かもしれませんが、気になる数字があるのです。15大輸出品目の02月の結果を見てみましょう。
上段を日本語化したのが下の表組になります。
2025年02月
半導体輸出額:96.5億ドル(-3.0%)
半導体の輸出額が100億ドルを割り、対前年同期比でマイナスとなっています。
「半導体」は唯一残った「韓国が中国に優位(な部分があると考えられる)輸出品目」です。
半導体の輸出が失速しています。これは深刻に捉えなければなりません。なぜかというと――以下をご覧ください。半導体の輸出金額と対前年同期比での増減をプロットしたグラフです。
上掲のとおり、2025年01・02月は、半導体の輸出が急減しました。
※ただし、2025年12月の半導体輸出「145億ドル」は出来過ぎで、この背景としてトランプ大統領が再選されたので、半導体輸出が制限される前の「駆け込み需要があった」と考えられます。
Money1でもご紹介したとおり、中国の半導体メーカー『CXMT』が韓国企業を猛追している――という件があります。

韓国企業が儲けてきたDDR5、NANDのメモリー半導体において、中国企業と安値の叩き合いに陥ることが予想されています。半導体がこの戦いに巻き込まれ、造船や電気自動車、鉄鋼と同じように「会社が傾く」ことは十分あり得ます。
この半導体輸出の失速が一時的なもので済むのか、いよいよ「おしまい」が始まったのかは次月以降に結果が出るはずです。
最後に主要国・地域別の貿易収支は以下のとおりになっています。
↑黄色のマーカーが対中国貿易の貿易収支。参考までにマゼンダ色のマーカーが対日本の貿易収支の数字です。韓国は対日本の貿易収支は赤字ばかりです。つまり韓国は日本にとってはお得意様。これが「鵜飼の鵜」といわれる所以です。2025年02月
対中国貿易の貿易収支:0.3億ドル
2025年02月はうっすいながらも「0.3億ドル」だけ黒字になりました。かってはボロ儲けしていた対中国貿易ですが、もはや黒字になる方が珍しいのが、韓国の現状なのです。
(吉田ハンチング@dcp)