「やる男」マシュー・ポッティンガーがクアッドは安倍首相の構想から借用したと明言!「日本軍は台湾を防衛するだろう」

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Money1で「やる男」と紹介してきたアメリカ合衆国 マシュー・ポッティンガー(Matthew Pottinger)さんの動向が珍しく韓国メディアに登場したのでご紹介します(元ネタは『South China Morning Post』/後述)。

ジャーナリストであり海兵隊出身という凄腕

知らない方のためにポッティンガーさんについて少しご紹介します。名前だけでも覚えて帰ってください。ご存じの方は、この段落と次の段落は飛ばしてください。

ポッティンガーさんは、もともとジャーナリストとして活躍していたという人で、『ロイター』『ウォールストリートジャーナル』という一級紙で記事を書き、ピューリッツアー賞候補になったこともあります。

特筆すべきは、北京在住の経験があるため中国語(北京語)に堪能で、中国政府の汚職を暴く記事の取材中に(政府の指示によるものと思われる)暴漢に襲われたことがあるという点です。

ですので中国共産党がどのような組織であるか、そのやり口について熟知しています。また、中国研究について学士号も持っています。

彼はこの後、ジャーナリストを辞し、2005年「海兵隊」に入隊します。担当はインテリジェンス。情報担当官ですが、イラク、アフガニスタンへの派兵経験もあります。現在は除隊していますが、予備役で階級は少佐(major)です。

このように、ポッティンガーさんは、中国事情に精通し、軍事についても明るいという人です。彼は2018年に「『北朝鮮を爆撃することが中間選挙に役立つ』と発言した」と報じられたこともあります。

このような経歴を買われて、ポッティンガーさんは、前トランプ政権の安全保障問題担当補佐官ロバート・オブライエン(Robert C. O’Brien)さんの補佐を担当していました(国家安全保障担当大統領副補佐官)。

オブライエンさんは電撃解任されたボルトンさんの後任でした。

韓国の要人を怒鳴りつけたこともある

韓国がらみのエピソードもあります。文在寅大統領の導師と呼ばれることもある金鉉宗(キムヒョンジョン)さんを怒鳴りつけたことがあるのです。

詳細は以下の記事を参照いただければ幸いですが、韓国が「GSOMIA破棄」を決定して日本(そしてアメリカ合衆国)を脅したことがありました。

マシュー・ポッティンガーはやはり「やる男」だった 金鉉宗を恫喝して屈服させる
11月22日に行われた、韓国の「GSOMIA破棄の凍結宣言」の凍結表明には、日本政府のみならず、韓国国民ですら驚いたわけですが、その裏にはあの男、「マシュー・ポッティンガー(Matthew Pottinger)」さんの活躍があったという報道...

この「GSOMIAの破棄」を強力に推進していたのが金さんですが、ポッティンガーさんは金さんを合衆国に呼びつけて怒鳴りつけ、「GSOMIA破棄の決定」を凍結させたのです。

日本は台湾防衛に参加するという読み

以下に、韓国メディア『News1』の記事「植民地宗主国の義理?台湾を守るために日本が動く」は、タイトルからしていかにも韓国らしいものですが、この記事の元ネタは『South Cine Morning Post』。

2021年06月03日付けのロベート・デラニー記者の記事です。以下に『South China Morning Post』の元記事からマシュー・ポッティンガーさんの発言について引用します。

元国家安全保障副顧問のマット・ポッティンジャー氏(Matthewを縮めてMattと書いています:筆者注)は、火曜日(2021年06月01日:筆者注)に行われた他の前トランプ政権のトップとのパネルディスカッションで、北京が力ずくで台湾を中国本土に統一しようとした場合、東京は台湾を守るために軍事的に強化するだろうと述べた。

ポッティンジャー氏は、トランプ政権の強硬な中国政策の重要な立役者の一人と考えられており、日本が最初に、中国に対する防衛戦略として、米国、インド、オーストラリアとの四極同盟(現在は「クアッド」と呼ばれている)を提案したと述べた

また、前政権が日本や他の地域の同盟国との関係を悪化させたとの主張にも反論した。

ポッティンジャー氏は、マイク・ポンペオ元国務長官とロバート・オブライエン元国家安全保障顧問を招いて行われたパネルディスカッション「日米関係における保守的リアリズムと国家安全保障に関するセミナー」で、「インド太平洋地域における我々の戦略の重要な柱の幾つかは、日本から借用して適応させ、共有し、協力したアイデアだった」と述べた。

ポッティンジャー氏は、「クアッドのアイデアは、(日本の安倍晋三元首相が)2006~2007年の最初の首相就任時に思いついたものだ」と述べた。「自由で開かれたインド太平洋」という概念は、我々の最も近い同盟国である日本の考え方を意識的に取り入れ、適応させたキャッチフレーズです」。
(後略)

⇒参照・引用元:『South China Morning Post』「Japan likely to defend Taiwan if Beijing makes moves, former US national security official Matt Pottinger says」
赤アンダーライン、強調文字は筆者による

「合衆国の安全保障戦略に日本の首相の構想が採用された」と元補佐官が明言しました。これ一つとっても安倍晋三元首相の功績は歴史に名を残すものだといえます。

また、その上で同紙はポッティンガーさんの言葉を以下のように引いています。

「日本の軍隊(原文はJapanese military:筆者注)には『台湾の防衛は日本の防衛』という言葉があります。日本はそれに従って行動すると思う」とポッティンジャー氏は付け加えた。

日本は台湾にワクチンを提供することに決め、本日その第一便が到着しましたが、これは日台の友好の証しであると同時に安全保障上の取り組みでもあるのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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