「スワップポイント」とは? FX取引の基礎用語

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FXに関する用語に「スワップ」というものがあります。「今年1年のスワップは○円だった」といった使われ方をしますが、これはどういった意味なのでしょうか。FX用語の「スワップ」について解説します。

■スワップ=スワップポイントのこと

FX取引において使われている「スワップ」は「スワップポイント」の略で、「2通貨間に生じた金利差の調整額」のことです。

FX取引では通貨に定められている「金利」を交換(スワップ)します。スワップする場合、売る通貨にかかる金利を支払い、買う通貨の金利を受け取ります。例えば日本円でアメリカドルを買うのなら、日本円にかかる金利を支払い、アメリカドルの金利は受け取ることになるのです。

日本円でアメリカドルを買う場合、日本円は金利が0.10%(2018年10月時)、アメリカドルは金利が2.25%(2018年11月時)ですから、その差は2.15%。この金利差に応じて「この金利だと年間いくらになるのか」を計算し、その日割り金額を「日ごと」にまとめます。そうして算出された金額からFX業者の手数料などを引いたものがスワップポイントとなります。

このスワップポイントがプラスであれば利益として受け取れることができますし、マイナスの場合はそのマイナス分を支払わないといけないのです。

■スワップポイントのメリット・デメリット

スワップポイントは、金利がプラスになる通貨ペアを保有していれば、毎日利益が得られるのがポイントです。また、スワップポイントを目的とした投資は長期投資に向いているため、スキャルピングやデイトレードなどの短期売買をする時間がない人に適しています。これは大きなメリットだといえます。

デメリットとしては前述のように「金利差がマイナスになったときに支払いが発生すること」が挙げられます。海外の政策金利が大きく変化することもあるため、長期保有中に思わぬアクシデントに見舞われる可能性もゼロではありません。現在日本円の政策金利は世界でも有数の低さのため、スワップで金利がマイナスになることはほとんどありませんが注意すべきでしょう。

また「ロスカット」にも注意しないといけません。FXはレバレッジを利用することで少ない元手でも大きな取り引きができます。しかし、その分通貨の価値が下がったときの損失も大きくなるため、ロスカットされやすいのです。スワップポイント目的の投資であっても、ロスカットされるような事態に陥らないように気を付けないといけません。

スワップポイントはFX取引で利益を得るための重要な要素です。うまく利用することで利益を上乗せすることができますから、FXにチャレンジしたいという人はぜひ覚えておきましょう。

(中田ボンベ@dcp)

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