韓国メディア『中央日報』に興味深い記事が出ました。『現代自動車』がロシア市場で存在感を増しているぞ、という内容です。
タイトルは「現代車、凍土の地ロシアに『オールイン』…合衆国を抜いて1位獲得」。
「凍土の地ロシア」なんて書いていますので、ロシアの人も怒りそうなものですが、それはともかく、2010年にロシアに進出した『現代自動車』ででも2021年上半期に生産台数が「12万3,000台」に達したとのこと(対前年同期比:40%増)。
同記事では、『現代自動車』ロシア法人の声として「2021年は23万台を生産する予定」と伝えています。
商売が繁盛しているのはいいことですが、しかしロシアは合衆国ともめ続けていますので、制裁問題があり、需要も低迷しています。
市場規模は小さいですから、記事のタイトルのように「オールイン」しても、そこまで売上がアップすることは期待できません。
中国市場の代わりを探している?
ここからは推測ですが、『現代自動車』は中国市場の代わりを求めているのです。先にご紹介しましたが、韓国の自動車産業は中国市場でシェアが急落しています。このまま推移すればスマホと同じく1%を切るところまで下落するでしょう。
そのため、韓国の自動車産業が輸出・売上を維持するには中国の代わりになる市場を開拓しなければならないのです。
韓国メディアで「ベトナム市場で……」「東南アジア市場で……」など『現代自動車』『起亜自動車』の活躍を伝える記事が多いと思われないでしょうか。これは中国市場での凋落をカバーするための努力なのです。
合衆国とEU市場では持っています。
(吉田ハンチング@dcp)