韓国の家計負債がまた増加して「1,869兆ウォン」となり、史上最高を更新しました(以下の記事でご紹介しました)。
特に所得が低い若い世代、社会的な脆弱層が負債を増やしていることが注目されています。すぐに債務不履行に陥る可能性が高いからです。
韓国メディア『ソウル経済』に、『共に民主党』のジン・ソンミ議員が「信用情報院」から入手したというデータを基にして記事を出しています。
これによると、韓国の20歳代の若者がいかに所得が脆弱で負債を抱えているのかが分かります。
記事から以下に数字に言及した部分を引いてみます。
(前略)
04日、『共に民主党』のジン・ソンミ議員が信用情報院から提出された「金融債務不履行者の現状」資料によると、06月末基準で20代の債務不履行者は合計8万4,300人、平均登録金額(延滞した貸付の元利金の総額)は1,580万ウォンだった。20代の債務不履行者を登録金額区間別に見てみると、
500万ウォン以下の債務を持つ者が3万5,200人(41.8%)で最も多かった。
続いて500万ウォン超1,000万ウォン以下の債務者が1万7,900人(21.2%)で2位となった。
5,000万ウォン超の債務を持つ20代の債務不履行者は合計4,300人で、比重は5.1%に過ぎなかった。
20代の債務不履行者の多くは、相対的に少額の借金で債務不履行者として登録され、信用不利益を受けているわけだ。
(後略)
これは驚きの結果といえます。
「債務不履行者」、すなわち個人としてデフォルトした認定された20歳代若者の41.8%の債務総額が「500万ウォン」以下だというのです。
つまり、日本円で「約50万円の元利返済」で「もう無理」となって債務不履行者となってしまったことになります。
所得水準によって、その約50万円を「返せる」と思えるかどうかは違いますが、韓国の若者は「約50万円」の借金でデフォルトしなければならないほど、所得の脆弱な人が多いというわけです。
今回のデータはすでに債務不履行者になった人のものですが、忘れていはいけないのは、債務を抱えてあっぷあっぷしており、債務不履行者になるかもしれない所得脆弱層がこの何倍もいることです。
韓国経済は韓国の皆さんが誇るよりもずっと脆弱だと見なければならないのです。
(吉田ハンチング@dcp)