韓国政府は「まだTPP入り」を狙っている。自由主義陣営から蹴り出されたくない

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2023年01月11日に韓国の産業通商資源部が「通商交渉民間諮問委員会」を開催し「グローバル通商中枢国家へ前進」という文書を出しています。

アメリカ合衆国と中国のデカップリングが特に半導体を中心に深化し、インチキな民主主義で一党独裁を許す民主集中制のロシアと中国を世界から切り離す方向でブロック化が進行しています。

自由主義陣営 vs 民主集中制の新冷戦ですが、さて韓国はどっちにつくんだろう?――です。

尹錫悦(ユン・ソギョル)政権になっても「中国を包容する」なんてことをいっていますので(THAAD事態再びを恐れる方便かもしれませんが)、自由主義陣営は本気で韓国を信用できません。

ただし、自由主義陣営国サイドから真剣に蹴り出されたら韓国が立ち行かなくなるのは目に見えています。いや、存外うまくいくかも……という話がないわけではありませんが、全力で親中に走っていくことは、現在は韓国も控えています。

ですので、経済ブロックが完全に構築される前に自由主義陣営側に滑り込まないといけません。そのために「グローバル通商中枢国家」なんていう、なれるかどうかも分からない大看板を掲げて会議を開いているのです。

以下に産業通商資源部が出したプレスリリースの中から注目点を和訳してみます。


↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。

(前略)
私たちの企業に有利な通商環境づくりのために、先進通商規範の議論に主導的に参加しなければならず、私たちが持つ強い製造業基盤と安定的な経済環境、優秀な人材を活用してグローバル投資・技術・人材を誘致する必要がある。

(中略)

〇新通商ブロック・分野の先進通商規範を主導

□主要経済ブロック別に新たに形成される通常規範に積極的に対応する

(IPEF)急速に成長しているインド・太平洋13カ国市場に韓国が積極的に参加できるよう、今年のインド太平洋経済フレームワーク(IPEF)での成果の導出を目標に交渉を推進する。

ㅇ(CPTPP・RCEP )関係省庁および国内業界・理解関係者等と持続的コミュニケーションを通じてCPTPP加入条件を醸成し、RCEP履行体制の構築、事務局の設置などを通じてRCEPの活用度を向上する。

⇒参照・引用元:『韓国 産業通商資源部』公式サイト「『グローバル通常中枢国家』への前進」

興味深いのは、韓国企業のために現在行われている、先進的な通商議論に加わって主導的な役割を担わなければならない――と述べている点です。ルールが決まった後から参加しても自分たちにはメリットが少ないとは理解しているようです。

しかし悲しいかな、焦点は「インド・太平洋地域」であって、基本韓国は関係ありません。黄海と日本海に挟まれた「廊下」なのですから。

主導的な役割など、本当に果たせると考えているのでしょうか。

また、『CPTPP』への加盟について「関係省庁および国内業界・理解関係者等と持続的コミュニケーションを通じてCPTPP加入条件を醸成」と述べています。

前文政権末期に「『CPTPP』加盟について進める」とはしたものの、タイムアップで次期政権の宿題と丸投げとなりました。

まだ諦めていなかったのです。

合衆国との対立で中国がこのまま沈むと自分にも類が及ぶので必死で来るでしょうが、残念なことに『CPTPP』
は加盟国のうち1カ国でも反対したら、加盟できない建て付けです。

「日本が反対するかもしれない」と韓国も警戒しているでしょうから、どのような手管で加盟を目指すのか、お手並み拝見です。

(柏ケミカル@dcp)

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