韓国の皆さんが大挙して日本観光にいらっしゃっています。日本からすると「毎度あり」なわけですが、韓国からすると対日赤字が増加する次第です。
2023年02月08日に『韓国銀行』が2022年12月の国際収支統計を公表しましたが、この中に興味深いデータがあります。先に何度かご紹介している旅行収支です。
旅行収支というのは、「その国の人が外国に出掛けて使ったお金」と、「外国人が自国に来て使ったお金」の収支(差し引き)です。
旅行収支 = 外国人が自国に来て使ったお金 – 外国に出かけて使ったお金
で求めます。
多くの外国の皆さんが自国に来てお金を使ってくれると、その国の人が外国に出かけて使うお金よりも大きくなって、旅行収支は黒字になります。
黒字は、外国人の皆さんが落としてくれるお金の方が大きくなった状態です。
韓国はこの旅行収支が赤字なのが普通です。
これは韓国に旅行に行く外国人が少なく、韓国人が外国に出かける方が多いことを証明する数字です。
以下は、今回『韓国銀行』が公表したデータから旅行収支の部分を切り出したものです(月次)。
⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト「ECOS」
グラフにすると以下のようになります。
ずっと赤字なのは今に始まったことではありませんので、そこはいいのですが、2022年12月には「-11.4億ドル」と10億ドルを超えました。
コロナ禍で人の移動が制限されていたのですが、これがウイズコロナとなり、外国への観光旅行が増加した影響です。この赤字はこれからも膨らむものと考えられます。
その分、韓国の経常収支は圧迫されるというわけです。
(吉田ハンチング@dcp)