すでに読者の皆さまもご存じと思われますが、日本の領海内、尖閣諸島近海で中国が設置したと見られる「謎のブイ」が発見され、「すわ!」と日本でも注目されています。
「このブイは何だよ」というわけで、2024年02月02日、日本メディア『テレビ朝日』の記者が中国外交部の定例記者ブリーフィングで質問をしたところ……。
『テレビ朝日』記者:
日本メディアの報道によると、尖閣諸島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)に出現したブイについて、日本政府は中国に説明を求めている。 日本の要求に対する中国の回答は?汪文斌:
釣魚島(原文ママ:引用者注)とその付属島嶼は中国固有の領土だ。中国はいわゆる「日本の排他的経済水域」を受け入れていない。
ご指摘のブイはもともと中国の揚子江河口付近の海域に設置されたもので、技術的な欠陥により漂流したものと理解しています。
日中両国はこの問題への対応について連絡を取り合っている。
中国の言うことなのでどこまで本当かは分かりませんが、汪文斌報道官の説明によれば、問題のブイはそこに設置されたのではなく、もともとは揚子江の河口付近にあったもの――とのこと。
技術的な欠陥で魚釣島近海まで流れていった、と説明しています。
――では、回収してあげるのがいいのではないでしょうか。アメリカ合衆国で撃墜され、回収された気球のように。
回収して、じっくり中身を調べてから中国に返却するといいですね。
↑こういう写真がネット上にも流布されていますが、これは今回見つかった実物の写真ではありません。『中国科学院 海洋研究』が公表している「東シナ海海洋科学総合観測ブイ」システムを構成するものです。東シナ海海洋科学総合観測ブイシステムは直径10メートルの大型総合観測ブイで「10 分ごとにデータを収集し……」と説明されています。
(柏ケミカル@dcp)