2022年下半期には、韓国の輸出を支えている「半導体」が低迷するかも、という予測が出ています。
情勢は確かによくありません。
半導体企業で在庫が激増
まず、在庫が積み上がっていることが危ない兆候です。
『サムスン電子』:47兆5,907億ウォン
(対前年同期比:55.4%増加)
『SKハイニックス』:10兆3,927億ウォン
(対前年同期比:68.1%)
※ただし半導体のみではありません
両社共に韓国を代表する半導体企業で、世界的にはメモリー半導体製造の雄です。しかし、いくらなんでも在庫が増え過ぎです。
インテルも「下期は駄目だろ」と見ている
リセッション懸念が高まってきており、IT系もどうなるやら暗雲が垂れ込めてきました。
2022年07月28日、世界的CPUメーカー『Intel(インテル)』2022年第2四半期の決算を発表しましたが、赤字に転落しました。総売上が「対前期比で22%減少」した「152億2,100万ドル」となり、「4億5,400万ドルの赤字」です。
『インテル』は、2022年通期の総売上の予測を「760億ドル」から「650~680億ドル」へ引き下げました。つまり、下半期もアカンだろ――と読んでいるわけです。
世界的CPUメーカーにしてこの読みなので、メモリー半導体で食べている韓国の半導体企業が大丈夫なわけありません。
韓国で半導体装備の輸入が急減している
もうひとつ。韓国の半導体産業に関わる興味深いデータがあります。
韓国は半導体製造のため、素材・部品・装備を輸入しています。日本にとっては韓国はお得意さまなのですが、半導体製造のための装備の輸入が急減しているのです。
2022年上半期の輸入額
半導体製造装置:68億7,975万ドル
(対前年同期比:-27.0%)⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト
製造装置の輸入を小さくしていますので、生産と輸出が拡大するわけはないでしょう。
というような情勢を鑑みると、韓国の半導体産業が2022年下半期には低迷するのではないか――というわけです。
(吉田ハンチング@dcp)