佐藤ボイラー(バカ)の編集部のお金運用の大変面白くてためになる報告記事がはさまってしまってテンションも最高潮なわけですが、めげずに指標(INDEX)の話を続けます。いやぁ佐藤ボイラー(うすらトンカチ)の記事はオモシロ過ぎて困りますな。笑いが止まりません。
さて「MACD」「シグナル」についてです。
MACDの考案者であるアペルは、自著作の中で「Advanced Moving Average Convergence – Divergence(MACD):Ultimate Market Timing Indicator?」、つまり「高度なMACD:市場の売買タイミングを見極めるための究極のインジケーター(標識)なのか?」という章を設け、その使い方について紹介しています。
アペルの自信はともかくとして、MACDが現在でも多くのトレーダーに参照されているのは、そのINDEXとしての確実性が高いと考えられているからに他なりません。まず、その基本的な使いから見てみましょう。
証券会社が用意しているトレーダー用のツール(チャート)では、MACDが表示できるようになっていますね。MACDを表示させると「MACD」、そして「(MACDの)シグナル」の2本のラインが表示されます。
※任天堂(銘柄:7974)の2016年7月15日-2017年1月13日のチャート。『株マップ.com』のクオンツチャートから引用しています。
MACDとシグナルの最も基本的な見方は、MACDとシグナルのクロスポイントで株価のトレンドが切り替わっていることです。
このクロスポイントによるサインを使えば、
●「MACD」ラインが「シグナル」ラインを下から上へ追い抜くとき、それは株価の上昇トレンドであり、そのクロスポイントで「買い」、MACDが上昇の天井付近に達したときに「売り」
を行え、利益を出せるというわけです。
逆に、
●「MACD」ラインが「シグナル」ラインを上から下へ追い抜くとき、それは株価の下落トレンドであり、そのクロスポイントで「売り」(つまり空売)、MACDが下落の天底付近に達したときに「買い」
を行え、利益を出せるというわけです。
これは「MACD」ラインと「シグナル」ラインのdance(アメリカ人はこういう表現が好きですな)を見ることで売買のポジションを適格に変化させることができ、それによって儲けることが可能、というわけです。初心者が空売を行うにはかなりの勇気が要りますから、空売に自信がないうちは現物の取引でのみ、MACDを参照するのが良いでしょう。
次の記事ではMACDラインとシグナルラインの示す「divergence(ディバージェンス)」(発散という意味です)についてご紹介します。これも株価のトレンドを読むための重要なサインになります。佐藤ボイラー(豚児)の爆笑記事がなければですが。
※「divergence」はアペルの著書などを和訳したものでは「ダイバージェンス」とカタカナで書かれていることが多いのですが、発音記号は「dɪvˈɚːdʒəns」ですので、ここでは「ディバージェンス」と表記しています。
(高橋モータース@dcp)