韓国の「市民団体の活動」なるものは非常に怪しい背景を持っています。近年は日本でもしばしば「商売でやってんじゃないのか」という疑問が呈されていますが、これは本質を突いています。
韓国メディア『毎日経済』が「尹退陣集会」のローソクデモを主催している市民団体の会計を追って、興味深い記事を上げています。以下に記事から一部を引用してみます
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の退陣要求集会を毎週開催している『ろうそく勝利転換行動』(ろうそく行動)が毎回似たような規模のイベントを開催しているにもかかわらず、イベント費用が突然30倍以上に膨れ上がるなど、一般的ではない執行費用の差が現れたことが分かった。
(中略)
昨年04月19日に発足した「ろうそく行動」は、毎週光化門と世宗路一帯で尹錫悦(ユン・ソギョル)政権の退陣要求集会を開いている。
この団体は今年02月の太平路集会で、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と金建希(キム・ゴンヒ)夫人の顔写真を貼った人形に向かって弓矢を放つなど、強硬な集会を続けている。
25日、ソ・ボムス『国民の力』議員室が入手した決算資料によると、1回目の集会当時は331万ウォンに過ぎなかったろうそく行動のイベント費用は15回目の集会で1億767万ウォンに急増した。
ろうそく行動の集会は司会者をはじめ、公演チーム、放送車両、クレーン、LED車両、テント、暖房用品などを活用し、毎週ほぼ同様の方式の集会形式で行われているにもかかわらず、だ。
しかし、主催者の決算報告によると、イベント費用は毎回の格差が大きい傾向を示している。
第15回集会で1億767万ウォンを記録したイベント費用は、第16回8,619万ウォン、第17回5,509万ウォン、第19回9,675万ウォンと大きなばらつきを示した。最も直近の第43回集会では、イベント費用は3,752万ウォンまで減少した。
放送車両、クレーン、LED車両の台数によって行事費用の差が現れたと分析される。
イベント費用が1億ウォンを上回った15回集会は「全国集中ろうそく大行進」という名前で開催された。当時の決算報告によると、クレーン4台、LED車両3台、放送車両10台などを使用し、費用が大幅に増加した。
しかし、LED車両と放送車両などを決算報告に報告しただけで、実際に現場で使用したかどうかは不透明だと思われる。現場で何台の車両を動員したかを証明する写真資料などが決算報告に添付されていないからだ。
主催側は去る01月07日に開かれた第22回集会で決算報告に放送車両を3台使用したと明記したが、この日、現場に直接参加したイベント業界関係者によると、当該集会に登場した放送車両は2台だけだった。
(後略)
この「ろうそく行動」なる団体の決算報告は、似たような規模の集会を開催しているくせに毎回金額がまちまちでどうも怪しい――というわけです。「毎週開催」しているのにも驚きますが、商売でやっているのならそれもうなずけます。
さらに以下です。
(前略)
ソ・ボムス『国民の力』議員室によると、「ろうそく行動」は昨年08月06日から12月10日までオンライン後援システム(定期)と口座振替、ペイパル、現場募金などを通じて7億7,0000万ウォンを集めた。このうち、不特定多数を対象にした募金額は7,400万ウォンとなっている。
現行の「寄付金品の募集及び使用に関する法律(寄付金品法)」は、1,000万ウォン以上の寄付金を募集する場合、自治体に登録するようにしている。
しかし、行政安全部とソウル市が確認した結果、「ろうそく行動」は寄付金品募集団体として登録されていない。
(後略)
この団体は法を破って巨額の募金を受けているのです。このお金はどこに行くのでしょうか。
ちなみに韓国の法律によれば「寄付金品募集団体として登録せずに寄付金品を募集すると、3年以下の懲役または3,000万ウォン以下の罰金に処す」となっているのです。
詳細な調査が必要ですが、事実であれば献金詐欺あるいは募金詐欺と呼んでもいいような事案です。このような市民団体が乱立している国をいったいどう評すればいいのでしょうか。
恐らく彼らにとってはネタはなんでもいいのです。募金が集まりやすそう、一般市民がだまされそうであれば。
(吉田ハンチング@dcp)