中国の海関総署が2023年の輸出入動向のデータを公開しました。
08月も輸出は戻っていません。
2023年08月
輸出:2,848億6,950万ドル(-8.8%)
輸入:2,165億790万ドル(-7.3%)
貿易収支(輸出 – 輸入):683億6,160万ドル※( )内は対前年同期比の増減
⇒参照・引用元:『中国 海関総署』公式サイト「(2)2023年08月輸出入商品貿易総額表(米ドル)」
ご注目いただきたいのは、( )の対前年同期比の増減です。
輸出は対前年同期比で「-8.8%」。
中国経済の発展を支えてきた3つ首のうちの一つ、「輸出」が不振にあえいでいます。
輸出金額の「対前年同期比の増減」の「2023年の推移」を見ると以下のようになります。
↑2023年08月14日、中国の海関総署は03月の対前年同期比の増減を「+14.8%」から「+11.4%」に
下方修正しました。このグラフはそれを反映しています。金額にして105億5,000万ドルの下方修正です。
上掲のとおり、中国の輸出は05月から対前年同期比割れに陥り、08月も戻せませんでした。
2023年頭にいわれていた「中国のリオープニング」なるものが、完全に失速したのは明らかです。
少なくとも自由主義陣営国の識者で「中国の輸出」に楽観的な人はほとんどいないでしょう。中国が自分を励まして「大丈夫」と言い張っているだけです。
さあ、中国当局は数字のごまかしに出るでしょうか。「2カ月まとめて数字を出すようにします」などを何の前触れもなく勝手に行う国なので、その点においても中国は全く信用できません。
(柏ケミカル@dcp)