2024年02月08日、日本の財務省が2023年12月の国際収支統計を公表しました(暫定版)。以下です。
2023年12月
貿易収支:1,155億円
サービス収支:-3,833億円
第1次所得収支:1兆2,624億円
第2次所得収支:-2,503億円
経常収支(上記4つの合計):7,443億円
貿易収支が黒字転換したため、第1次所得収支の大黒字がテッパンで、結果、経常収支が黒字となりました。
これで暫定ながら、2023年が締まったことになります。以下をご覧ください。
↑黄色のマーカーでフォーカスしてあるのが2023年の通期の経常収支。2023年
貿易収支:-6兆6,290億円
サービス収支:-3兆2,026億円
第1次所得収支:34兆5,573億円
第2次所得収支:-4兆962億円
経常収支(上記4つの合計):20兆6,295億円⇒データ出典:『日本国 財務省』公式サイト「国際収支状況」
貿易収支の赤字が対前年比で半分未満(正確には42.1%)になり、サービス収支の赤字も約6割(正確には57.9%)に縮小した結果、第1次所得収支の大きな黒字が生きて、経常収支は「20兆6,295億円」となりました。
前年(2022年)の経常収支が「10兆7,144億円」でしたから、日本の経常収支は対前年比で約1.93倍、ほとんど倍になったのです。
「日本はおしまいだ」「日本を抜いた」などといっていた韓国の経常収支が先に出ていますので、比較してみましょう。
貿易収支:340億9,240万ドル
サービス収支:-256億6,000万ドル
第1次所得収支:31,6億530万ドル
第2次所得収支:-45億4,950万ドル
経常収支(上記4つの合計):354億8,820万ドル
韓国の経常収支は「2023年:354億8,820万ドル」ですから、これを02月09日のレート「1ドル=149.33円」で換算すると「5兆2,994.5億円」、約5.3兆円になります。
日本:20兆6,295億円
韓国:5兆2,995億円
となります。日本のGDPは韓国の約3倍といわれますが、2023年の経常収支で見ると、日本は韓国の約4倍(正確には3.89倍)となったわけです。
「韓国は日本を抜いた」のでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)