韓国政府は中国に文句を言えるだろうか? 朝鮮の聖山がピンチ

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先にご紹介したとおり、中国は「東シナ海」のことを「東海」と呼称しています。

以下のとおり、中国が公開して各国から非難を浴びている「標準地図」でもそうなっています。

⇒参照・引用元:『中国 天然資源省』公式サイト「中国地図」

中国の東にあるから、中国は「東海」と呼ぶわけですが、「Eastern China Sea」とは一応整合しています。世界的に認められた呼称である「日本海」を「東海」と言い張っている韓国は、誠に不思議なことに、中国には「東海」呼称について文句を言いません。

これに類する話です。

「白頭山」は朝鮮の聖地(聖山)とされます。噴火口に水がたまった、いわゆるカルデラ湖(天池)があり、美しい景観で知られています。

以下のように、北朝鮮・金ちゃんファミリーの三代目も白馬にまたがって白頭山を訪問したりしています。

文在寅大統領は北朝鮮を訪問した際に、三代目と一緒に白頭山に行きました。

中国と北朝鮮の国境は、鴨緑江・豆満江となっていますが、この河は白頭山を水源としているのです。また、国境線は白頭山をだいたい7:3で分割するような形で、中国と北朝鮮を分けています。

↑中国と北朝鮮の国境は白頭山を分割するように走っています/PHOTO(C)Google Map

朝鮮の聖地(聖山)「白頭山」は、中国では「長白山」です。

――ここからが本題です。

中国は「長白山」をユネスコに登録しようとしている

中国は「長白山」をユネスコの「世界ジオパーク」に登録しようとしています。これについて韓国内では「いや白頭山だろ」とざわついているのです。

「世界ジオパーク」は「地球科学的意義のあるサイトや景観が保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ総合的な考え方によって管理された、1つにまとまったエリア」と説明されます(『日本ジオパークネットワーク』による)。国際的に貴重な地形や地質が見られるエリアが登録されます。

面白いことに、韓国外交部の定例記者ブリーフィングでも本件についての質問が出ました。以下をご覧ください。

<質問>
ユネスコで、白頭山が中国の「長白山」で世界ジオパークに認証されるという見通しについての質問です。2020年に中国が世界ジオパークに登録されるよう申請したと知っています。

これと関連し、韓国政府がどのような異議を申し立て、意見を表明したことがあったのか、韓国外交部の立場があれば教えてください。
(『ザ・ファクト』チョ・チェウォン記者)

<回答>
今回の第219回ユネスコ執行理事会で白頭山地域の地質学的保護価値によって、新規世界ジオパーク認証案件が関連手続きによって議論される予定であると承知しています。韓国政府は関連動向を引き続き注視しています。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「대변인 정례브리핑 (3.14)」

チョ・チェウォン記者は、「中国名の長白山でユネスコに登録されること」について文句を言ったのか?と質問しています。「文句を言え!」というわけです。

外交部は「中国の動きを注視しています」で逃げました。

さあ、韓国政府は中国に文句を言えるでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

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