2024年05月16日、『韓国銀行』が「2024年03月時点での通貨流動性」のデータを公表しました。以下をご覧ください。
↑黄色のマーカーを付けたのが2024年03月のM2です。「3,994.0兆ウォン」となっています。⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「2024年03月時点での通貨流動性」
「M2」は簡単にいうと市中にお金がいくらあるかを示す指標ですが、4,000兆ウォン寸前の「3,994兆ウォン」まできています。
以下の推移をご覧ください。
↑コロナ禍からの回復のために意図的にお金をまいた2021年⇒2022年の伸びは大きなものでした(8.5%)。
2023年から2024年03月のM2の伸びは+4.3%に達しています。対前年同月比で見れば「+4.9%」です。何を意味しているからというと、お金じゃぶじゃぶ状態になってきたのです。
以下をご覧ください。
対前月比でのM1、M2、Lf、Lの増減を示した表組です。ご注目いただきたいのは「M1」の推移です。2023年12月までは全てマイナスです。ところが、2024年になってこれがプラスに転じています。
2024年から狭義のマネーストックである「M1」が拡大に転じました。2023年12月までは明らかにお金を絞っていたのに、お金をまく方向に転じたものと推測できます。韓国における不景気が深刻な証左ではないでしょうか。
(柏ケミカル@dcp)