おススメ記事

控除は税金を安く済ませるキーワード

広告

20170405_img

サラリーマンになると給与絡みで「控除」という言葉をやたら聞くようになります。学生時代には知らなくても大丈夫かもしれませんが、社会人になって「控除」について知らないと「税金」を多く取られたりします。「控除」って何でしょうか!? あなたは説明できますか?

■「控除」をできるだけ受けよう!

「控除」とは、簡単に言えば「その分税金が安くなる仕組み」です。

例えば、サラリーマンの皆さんの給与を考えてみましょう。年収が400万円だとすると「給与所得が400万円」になりますね。この金額全てに所得税が掛かるわけではありません。所得税がいくらになるかを計算するには、まず「税金が課せられる金額」を計算します。

税金が課せられる(所得)金額のことを「課税所得」といいますが、課税所得の金額が小さくなればなるほど税金は安く済みます。この安くするために利用できるのが「控除」です。
つまり、

「給与所得」 - 「当てはまる控除を全部足した金額」 = 「課税所得」

となっているわけです。「課税所得」をできるだけ安くするためには、「当てはまる控除を全部足した金額」ができるだけ大きくなればいいわけです。

サラリーマンの利用できる「所得控除」の種類には以下のようなものがあります。

・給与所得控除
⇒給与所得者(サラリーマン)なら誰でも控除されます。給与所得の金額によって控除金額が変わります。

・基礎控除
⇒38万円

・社会保険控除
⇒健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料など「社会保険料」として負担した全額が控除されます。

・扶養控除
⇒ 扶養家族がいる場合一定の所得控除を受けられます。扶養家族の人数によって控除金額が変わります。

・配偶者控除
⇒配偶者がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられます。

・配偶者特別控除
⇒配偶者の所得金額に応じて、一定の金額の所得控除を受けられます。

・生命保険控除
⇒生命保険に加入している場合、その加入金額によって一定の金額の所得控除を受けられます。

・地震保険控除
⇒地震保険に加入している場合、その加入金額によって一定の金額の所得控除を受けることができます。

・医療費控除
⇒健康保険を利用して医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。

・寄付金控除
⇒国の定める「特定寄附金」を国や地方公共団体、NPO法人などに支出した場合、所得控除を受けることができます。

独身のサラリーマンで、扶養家族0人であっても「給与所得控除」「基礎控除」「社会保険控除」は全て利用できるわけです。「生命保険控除」「地震保険控除」「医療費控除」「寄付金控除」はその人次第ですが、忘れがちなのは「医療費控除」です。大病を患うなどして、その年に多額の医療費を支払った人は、自分が「医療費控除」を利用できないかを検討するのが良いでしょう。その分税金が安くなるのですから。

サラリーマンの「所得控除」にスポットを当てて紹介しましたが、税金を取られる多くの場面で「控除」が登場します。ですから、「課税金額」を計算する際にはどんな「控除」が用意されているのか、またそれを自分が利用できないか、を十分に検討しなければなりません。それが税金を安く済ませるための秘訣(ひけつ)なのです。

(高橋モータース@dcp)

タイトルとURLをコピーしました