2025年02月14日、『韓国銀行』が「2025年01月の国際金融・外国為替市場動向」のデータを公表したのですが、ちょっと珍しい事態となっています。
毎月公表されるこの資料の中には「外国人投資家が韓国の株式市場・債券市場にどのように資金を投じたのか」(純買収額)のデータがあります。
以下をご覧ください。
2025年01月
株式:-5.1億ドル
債券;-12.7億ドル
小計:-17.8億ドル⇒参照・引用元:『韓国銀行』「2025年01月の国際金融・外国為替市場動向」
数字は、買収 – 売却の準買収額を示していますので、マイナスということは「売り越し」で、その分韓国市場からス資金が出ていったことになります。
まず、株式と債券両方とも売り越しでマイナスというのは珍しいのです。なぜかというと、株式が悪かったら債券へ、債券が悪かったら株式へと資金の移動が起こるので、両方ともマイナスというのは、あまり見られません。
それが株式市場、債券市場の両方でマイナスが2カ月続いています。
また、株式でマイナスでも債券でプラス、またその逆が起こって、たいていの場合、株式市場と債券市場を足すとプラスになるのが普通でした。
ところが――株式市場と債券市場を合計しても「マイナス」、つまりは韓国証券市場から外国人投資家が資金を抜いている――という状況が連続しています。
↑株式と債券を足した外国人投資家の資金動向。
外国人投資家の資金は09月からマイナスが連続しています。これで5カ月連続の資金流出で計「104.3億ドル」(約1兆5,873億円)です。
外国人投資家が資金を抜き続けているというのは、韓国にとって良いことではありません。
(吉田ハンチング@dcp)