韓国「少子化でテコンドー道場が減る」

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少子化なのでこういうことになるよね――という話です。

韓国で「テコンドー道場」がどんどん閉館されているとのこと。子供の数が減少して道場が成立しなくなっているのです。

空手をパクって「テコンドー」などと言い出したのが始まりですので、衰退した方がいいのですが、ではどのくらい道場が減少しているでしょうか。

韓国メディア『ソウル経済』の記事によるとこんな具合です。

ソウル江西区で20年以上テコンドー道場を運営してきた館長のパク氏(50)は、最近の景気悪化で大きな打撃を受けている。少子化の影響で生徒数が減少しているうえ、保護者たちが私教育費の負担を理由に再登録を控えているためだ。

(中略)

最近の小学生人口の急減とともに、景気悪化や人件費の上昇により保護者たちが教育費を削減する傾向にある。その影響で、かつて小学生の「基本コース」とされていたテコンドー道場も経営難に苦しんでいる。

(中略)

『ソウル経済』の取材によると、昨年末時点で全国のテコンドー道場の数は2016年以来8年ぶりに最低水準を記録した。

『大韓テコンドー協会』(略称「KTA」)の統計資料(2024年12月31日集計)によると、現在国内の登録道場数は合計9,488カ所。

ここ数年は9,000後半~1万件台を維持してきたが、2022年から減少傾向にある。

新型コロナが最も流行していた2021年(9,929カ所)よりも少なく、最高値を記録した2018年(1万78カ所)と比べると、約590カ所が閉鎖されたことになる。
(後略)

⇒参照・引用元:『ソウル経済』「[단독] “돌봄은 기본이고, 폐업은 일상입니다”…쇠락하는 태권도장」

韓国では小学生の基本コースだったというのがまず面白いですが、最近ではテコンドー道場に通う小学生の数が減少しているのです。

まず少子化が進んで、小学生の絶対数が減少していることが原因です。

次に「どん底景気」によって子供に習い事をさせる親が減っていること――が減少理由の一つになっています。

これは中国と似ていて、中国ではピアノの生産量が激減しています。理由は、同様に「不景気で子供に習い事をさせる親が急減少したから」です(2023年は約19万台で2019年比でほぼ半減)。

不景気になると、「習い事」の業界が大打撃を受けるというのはどの国でも同じ。家計がその費用を削りにかかるからです。

2018年には、1万78カ所あったテコンドー道場が、2024年には9,488カ所ですから、約5.9%減少したわけです。

この記事で興味深いのは以下の箇所です。

(前略)
パク氏も、「道場近くの小学校は、かつて1学年に14クラスあったが、10年の間に8クラスに減った」と話す。

「コロナ後に結婚する人が増えたとはいえ、生まれた子どもが道場に通う年齢になるまで、私たちが持ちこたえられるかどうか分からない」と不安を語った。
(後略)

小学校では14クラスあったのが8クラスまで減ったとのこと。

テコンドー道場はこれからも減るでしょう。日本の空手からパクってテコンドーといってみたものの、少子化で衰退しているのが現状なのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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