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【バイデンにつながる疑惑】「Crossfire Hurricane(クロスファイア・ハリケーン)」とは?

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アメリカ合衆国トランプ政権を襲ったいわゆる「ロシアゲート」についてのFBI調査がコードネーム「Crossfire Hurricaneクロスファイア・ハリケーン)」です。

2021年01月15日に機密解除された文書によれば、上院司法委員会リンゼイ・グラハム(Lindsey Graham)委員長には、2020年09月ジョン・ラトクリフJohn Ratcliffe国家情報長官から報告が出ていたようです(以下がその文書:ラトクリフ長官のサインが入っています)。

また、ccが入っていますので、グラハム委員長以外に、Diane Feinstein(ダイアン・ファンスタイン:上院議員)、Marco Rubio(マルコ・ルビオ:上院議員)、Mark R. Warner(マーク・ウォーナー:上院議員)、Adam Schiff(アダム・シフ:下院議員)、Devin Nunes(デビン・ヌネス:下院議員)の5名にも情報は開示されていたようです。

上掲文書は以下のような内容です。

In response to your request for Intelligence Community (IC) information related to the Federal Bureau of Investigation’s (FBI) Crossfire Hurricane Investigation, I have declassified the following:

連邦捜査局(FBI)の「クロスファイア・ハリケーン」調査に関連した情報局(IC:インテリジェンス・コミュニティ)の情報を求める要望に応え、以下の情報を機密解除しました。

・In late July 2016, U.S. intelligence agencies obtained insight into Russian intelligence analysis alleging that U.S. Presidential candidate Hillary Clinton had approved a campaign plan to stir up a scandal against U.S. Presidential candidate Donald Trump by tying him to Putin and the Russians’ hacking of the Democratic National Committee. The IC does not know the accuracy of this allegation or the extent to which the Russian intelligence analysis may reflect exaggeration or fabrication.

・2016年7月下旬、合衆国の情報機関は、「大統領候補ヒラリー・クリントンが、プーチンとロシア人による民主党全国委員会のハッキングに結び付け、大統領候補ドナルド・トランプに対するスキャンダルをあおるキャンペーン計画を承認した」とする、ロシア疑惑についての分析を得た。この疑惑の正確性や、ロシアの情報分析が誇張や捏造を反映している可能性がどの程度あるのかは、ICは分からない。

・According to his handwritten notes, former Central Intelligence Agency Director Brennan subsequently briefed President Obama and other senior national security officials on the intelligence, including the “alleged approval by Hillary Clinton on July 26, 2016 of a proposal from one of her foreign policy advisors to vilify Donald Trump by stirring up a scandal claiming interference by Russian security services.”

・手書きメモによれば、その後ブレナン元中央情報局(CIA)長官はオバマ大統領や他の国家安全保障高官にブリーフィングを行なった。このブリーフィングには、「外交政策アドバイザーの一人が『ロシアの安全保障サービスによる干渉を主張し、そのスキャンダルをあおることでドナルド・トランプを中傷する』という提案を行い、これを2016年7月26日にヒラリー・クリントンが承認したという件も含まれていた。

・On 07 September 2016, U.S. intelligence officials forwarded an investigative referral to FBI Director James Corney and Deputy Assistant Director of Counterintelligence Peter Strzok regarding “U.S. Presidential candidate Hillary Clinton’s approval of a plan concerning U.S. Presidential candidate Donald Trump and Russian hackers hampering U.S. elections as a means of distracting the public from her use of a private mail server.”

・2016年09月07日、合衆国情報当局者は、FBIのジェームズ・コーニー長官とピーター・ストルゾック防諜課長に「ヒラリー・クリントン大統領候補が、自身の私用メールサーバー使用事件から国民の目をそらすために、『ドナルド・トランプ大統領候補とロシアのハッカーが選挙妨害を行なった』とする計画を承認した」ことについて調査照会を行なった。

As referenced in his 24 September 2020 letter to your Committee, Attorney General Barr has advised that the disclosure of this information will not interfere with ongoing Department of Justice investigations. Additional declassification and public disclosure of related intelligence remains under consideration; however, the IC welcomes the opportunity to provide a classified briefing with further detail at your convenience.

2020年9月24日のあなたの委員会への書簡で言及されているように、バー司法長官は、この情報の開示は、進行中の司法省の調査に干渉しないと述べています。追加的な機密解除と関連情報の公開は検討中ですが、ICは皆さんのご都合に合わせて、より詳細な機密情報を提供する機会を歓迎します。

訳すと、とても回りくどい文章になりますが、要は、

「トランプ大統領候補がロシアと結託して選挙妨害を行なったという疑惑を作ってキャンペーンを行おう」と外交政策アドバイザーの一人が提案。

当時糾弾されていた「私用メールサーバー事件」から国民の目をそらすために、ヒラリー・クリントンさんはそのキャンペーンを2016年07月26日承認した

という話です。

で、作られたロシア疑惑の調査を行なったのがFBIの「クロスファイア・ハリケーン」であり、09月07日にはロシア疑惑が「ヒラリーさんから承認を受けてGoされたでっちあげではないのか」という照会が、情報関係部署からFBIの上層部にされていたはずなのです。

ところが、それが公にはならなかった。つまりは、FBIの上層部がそれを握りつぶした、ということです。

でっちあげだったからこそ、マイケル・フリンさんは起訴取り下げになったというわけで、当時は「司法はトランプ政権のいいなり」なんて批判されましたが、事実関係はこのように一応符合します。

ただし、上掲文書のとおりラトクリフ長官はこのでっちあげ疑惑の信憑性を確認していない、としています。

問題はこれが真実だった場合です。対立候補の疑惑を時の政権幹部がでっちあげたということになります。

だとしたらニクソン大統領時代のウォーターゲート事件に匹敵する事案です。

そしてさらなる問題は、もしそのブリーフィングに本当にオバマ大統領がいたのなら知っていたことになります。ではその場に副大統領だったジョー・バイデンさんはいたのでしょうか?

もしいたのならやはりバイデンさんも知っていたし、見過ごしてやらせたことになるのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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