韓国では、文在寅大統領が「クリーンエネルギー政策」を掲げてその方向に邁進しており、「2050年にカーボンニュートラルを実現する」と宣言済みです。
そのために太陽光発電・風力発電施設の増設に急激に進めていますが、あまりのの急進ぶりにひずみも生じています。
大統領直属の「2050カーボンニュートラル委員会」が2021年08月05に記者からの質問に答えるブリーフィングを行いました。
この質疑応答の中に見逃せない部分があります。
<質問>
(司会者)13番質疑事項です。再生可能エネルギーの割合を56%から70%まで大幅に拡大する計画に関連して、国・公有地、建物の屋上、道路などのあいている土地と環境を損なわない範囲内で推進すると説明しました。
あいている土地で確保可能な面積、環境を損なわない範囲での土地について、具体的な試算を教えてください。
<回答>
(前略)
これまでの世界の結果を見ると、1GW、太陽光発電の場合、1GWのインストール100km²程度が必要であるため……ああ、10km²程度が必要であるため、それをわが国で見れば、恐らく国土面積の3%以内を必要とするという結果があります。しかし、これは現在の太陽光発電の効率18%を基準としたので、今後の効率が2倍、3倍と上昇すれば、必要な面積も減るでしょう。
(後略)
さらっと大変なことを述べています。
必要電力量の70%を再生可能エネルギーでまかなうという無茶な計画によれば、太陽光発電施設を設置するために国土面積の3%が必要になる、といっています。
韓国の国土面積は約10万401平方キロメートル(2019年末時点:国土交通部による)ですから、その3%というと約3,012平方キロメートル。
↑ソウル特別市。この5倍の面積の太陽光発電施設が要る。画像はWikiより
ソウル市の面積が約605.2平方キロメートルですので、ソウル市5つ分の面積の太陽光発電施設が要ることになります。
もちろん発電効率が上がれば必要な面積は減るでしょうが、ソウル市5つ分というのは想像するだに異常な話です。
韓国は本当にこのような事業を推進するつもりなのでしょうか。止めるなら今では?
(吉田ハンチング@dcp)