韓国の検察が新尹錫悦(ユン・ソギョル)政権仕様に変更されています。
文在寅大統領の下、政権にすり寄って検察改革に協力、尹錫悦(ユン・ソギョル)検察総長(当時)の捜査を率先して行うなどして出世した検事たちは、一斉に左遷、異動されています。
韓国の政界について精緻な分析をされる朴斗鎮先生が、YouTube動画「文政権、捜査遮断の検察大粛清 ~政権交代恐れ必死の尹錫悦潰し~ 」※でまとめられた、文政権で出世した検事を再度以下に引きます。
曹、秋、朴法務長官に忠誠を誓った検事が全て栄転
代表的な人物としては①曹国(チョ・グク)元法務部長官がらみでは
報道官を務めたパク・チョル ⇒ 中央地検第2次長①
大田地検支庁長のチョン・ジョエン ⇒ ソウル中央地検第3次長②
清須地検次長にパク・ジェオク ⇒ 水原高検次長③②秋美愛(チュ・ミエ)元法務長官がらみでは
イ・ソンユンソウル中央地検長 ⇒ ソウル高検長④
キム・グァンジョンソウル東部地検長 ⇒ 水原高検長⑤
ク・ジャヒョンソウル中央地検第3次長 ⇒ 法務部監察局長⑥
シム・ジェチョルソウル南部地検長に留任⑦
イ・ジョングン大検察庁刑事部長 ⇒ ソウル西部地検長⑧
チョン・ジンウン光州地検次長 ⇒ 水原地検城南支庁長⑨③朴範界(パク・ポオグ)前法務長官がらみで
イ・ジョンス法務部検察局長 ⇒ ソウル中央地検長⑩
シム・ウンジョン法務部企画調整室長 ⇒ ソウル東部地検長⑪※末尾のマル数字は筆者が振りました
⇒参照・引用元:YouTube『朴斗鎮チャンネル』「文政権、捜査遮断の検察大粛清 ~政権交代恐れ必死の尹錫悦潰し~」
以下の記事でご紹介したとおり、これらの文政権にすり寄った検事は次々と飛ばされています。
2022年06月22日、④のキム・グァンジョン、ソウル高検長が提出した辞表を法務部が受理しました。
このキム・グァンジョンさんは、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官(当時)の息子が兵役についているとき軍の休暇を不当に取得したという疑惑について、「嫌疑なし」と判断したことで論議を巻き起こしたことがあります。
その当時キム・グァンジョンさんは、ソウル東部地検長だったのですが、その後ソウル高検長に栄転。明らかに「秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官への疑惑を晴らしたことに対する論功行賞だ」して、これまた波紋を呼んだのです。
文政権下では、このような検察官への懐柔、手懐けも行われていたのです。親文在寅派の検察官で要所を固めたのは、もちろん自分たちに捜査の手が及ばないようにするための施策です。
文政権が唱えた「検察改革」なるものは、突き詰めれば「文在寅個人の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の敵討ち」であり、自分たちが下野した後の保身のためとしか考えられません。
しかし、政権交代が起こり、今、尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権は文政権がなしたことを逐一ひっくり返そうとしています。
検察でも大きな揺り戻しが起こっているのです。文在寅大統領はじめ文政権に関わった高官たちも今は戦々恐々としているでしょう。
(吉田ハンチング@dcp)