中国は中国共産党政府が支配しているので、そもそも宗教の自由などありません。そのためなのかどうなのか、日本とは「寺院」についての考え方がずいぶん違います。
参拝する(というか観光?)人が多い寺院は「実入り」も多いようで、なんだかギラギラになっていきます。
日本人からすると詫びとか寂びなどカケラもなく、現世利益、つまりは「お金」を追求する人が集う場所――といった雰囲気になるのです。まあ中国らしいといえばそれまでですが、お坊さんの方も「裕福なお寺のぶーちゃん」と化していきます。
宗教団体法輪功系の傾いているメディア『看中国』が面白い動画を紹介する記事を出しています。中国のぶーちゃん住職はびっくりするような高級車に乗っているぞ――というのです。
さぞかしいいもの食べて暮らしていらっしゃるのでしょうね。
紹介されている高級車Best5が以下です。
第1位 杭州『霊隠寺』住持……フェラーリ・カリフォルニア(約340万元)
第3位:チベット自治区『大昭寺』……レンジローバー(約120万元)
第2位 『少林寺』常住持……フォルクスワーゲン・トゥアレグ3.0(約110万元)
第4位:宫住和尚……BMW 7シリーズ(約95万元)
第5位:『百歩寺』住持……アウディA6L(約60万元)
※上掲した動画の中では価格的に2~4位の順位が合っていません。そのため上記の順位は動画内で述べられているものとは異なり修正したものです。また「住持」は日本でいう「和尚」とほぼ同義です。
坊さんがV8エンジン積んだクルマに乗ってどうしようというのかよく分かりませんが、ネット上では「本当にそんなにすごいクルマに乗っているのか?」「偽坊主どもは、飲食や売春、賭博にさらに多くのお金を使っているのは間違いない」などのコメントが寄せられています。
中国には絶対に行かない方がいいですが、中国の寺院というのは、日本人が一般に考えるような「お寺」ではありません(京都だってウラを知れば「タイガイなもの」ですが)。
中には「まともなお坊さん」がいるかもしれませんが、現在の中国の寺院は「お金をもうけるため」の一種のアミューズメントパークみたいなものと化しているのです。
中国は、歴史も信仰も「売り物」の一つとなってしまうディストピアです。
(吉田ハンチング@dcp)