中国の「約束不履行」は続いている

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香港ではデモが継続されています。ついに警官隊がデモ隊に対して催涙弾を発砲し、中国政府が「武警」と呼ばれる治安維持のための武装部隊を投入するのも時間の問題と見られています。香港のデモは、「50年間は香港の高度な自治を認める」とした香港返還時の約束を中国が守らないことへの激しい怒りの表明です。

中国はとにかく国際的に約束したことを全く守ってはいません。例えば以下のような点で、中国政府は約束不履行を続けています。

2001年、WTO(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)に加盟した際に、「数年以内には完全な市場開放を行う」としたのにいまだそれを果たしていません。結局この空手形がアメリカ合衆国との対立の原因の一つになっているのです。

2016年、かねてより自国通貨「人民元」の国際化を目論んでいた中国は、IMF(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)のSDR(特別引き出し権)の構成通貨に「人民元」を採用させることに成功しました。

この採用の前提として、中国は「数年以内に『為替』と『資本の移動』の完全な自由化」を行うと約束しました。しかし、これもまた現在に至るも履行していません。全くの空手形だったのです。

結局中国は、いいところだけ利用しようとアメリカはじめ西側自由主義陣営にすり寄り、空手形を繰り出しては約束を履行しない国なのです。今、合衆国は、中国、正確にいえば中国共産党の野望をたたき潰そうと動いています。いささか遅きに失した感もありますが。

⇒参照:『Money1』「中国の『元』は『国際通貨』を目指していますけども」
https://money1.jp/?p=1502

⇒参照:『Money1』「元は国際通貨になれません! ……かもよ」
https://money1.jp/?p=1741

(柏ケミカル@dcp)

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