元は国際通貨になれません! ……かもよ

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先に「中国の『元』は『国際通貨』を目指していますけども」という記事で、中国の元が国際通貨としての地位を確立すべく、国際通貨基金(IMF)のSDRバスケットに採用されてしまいました(チェッ)、という件をご紹介しました。これは画期的なことでした。

国際通貨とは、国同士の取り引きで使われる信用度の高い通貨です。いわゆるハードカレンシーは「米ドル」「ユーロ」「ポンド」「」です。これは、いうまでもなく、アメリカ、欧州、イギリス、そして日本の通貨で、その国(地域)の世界的な「力」の証明でもあります。

「元」がSDRバスケットに加わるということは中国の力がIMFに認められたことでもあります。だったのですが……国際銀行間金融通信協会(SWIFT)が公表したデータによると、2017年4月に貿易金融で利用された通貨の取引量で、元は「7位」となりました。ちなみにシェアは「1.6%」。

かつて最高シェアは「9%」もあったのですが2014年以降は右肩下がりになっているのが現実です。この状況は、元を国際通貨として確立したい中国の思惑を大きく後退させるものです。IMFもバスケットに採用した甲斐がない、というところです。さあ、どうなりますか。知らないぞー。

(高橋モータース@dcp)

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