全部の経緯を逐一書くと非常に長くなるので割愛しますが、韓国の大手航空会社『大韓航空』と『アシアナ航空』は合併の向けて進行しています。
ところが、以外なことが発覚して「どうしよう」と慌てる事態が起こっています。
『アシアナ航空』では「マレージを出しすぎ」だったのです。
マイレージは、航空会社が自社を利用してもらうことが増えるように行う、顧客向けのいわばポイとサービス。搭乗すると距離に合わせて「ポイント」や「マイル」が付与され、獲得したポイント・マイルの量によって「無料である路線に搭乗できる」「座席のアップグレードが可能」といった特典が得られます。
航空会社によって、マイレージサービスのルールや規定は異なりますが、合併するというので、すり合わせてみると「うそーん」という状況が発覚しました。
顧客が獲得したマイレージは負債勘定になります。なぜなら、どのような形であれ顧客に「何か」その分の金額を返さないとならないからです。そのマイレージ(顧客が未使用のマイレージ)の負債が、2024年上半期の時点で以下のようになっていたのです。
未使用マイレージ
『大韓航空』:2兆5,278億ウォン
『アシアナ航空』:9,758億ウォン
小計:3兆5,036億ウォン
(合併したとしても)『大韓航空』は『アシアナ航空』を子会社として、少なくとも2年間は独立して運営するものの、結局は『大韓航空』がこの負債の責任を負うことになります。
――というわけで、『アシアナ航空』側では未使用のマイレージを消費してもらうために2024年09月10日、オンライン『OZマイルショップ』を開設。マイレージ会員は、ここにアクセスして自分が保有するマイレージで健康機能食品・映画観覧券・遊園地入場券などを購入できます。
『大韓航空』と『アシアナ航空』の合併審査は、あとアメリカ合衆国の判断を待つだけとなっており、早ければ10月中には出るのでではないか、と予測されています。
(吉田ハンチング@dcp)