実績が伴わないのに株価だけやたら高いという企業があります。新興企業ではそのような傾向があり、多くの識者が株価に疑問符を付けています。
識者でなくても、IT関連、インターネット株バブルなどを見てきた人であれば、さもありなんという感想を持つのではないでしょうか。
電気自動車メーカー「テスラ」は既存の自動車メーカーを株式の時価総額で上回ってみせたわけですが、ここに来て「これからどうすんの?」という先行きの不透明感が増してきました。
予約台数が50万台に迫るとされる「モデル3」の生産遅延問題はいまだ解決していません。
テスラというと、先進的なオートメーションの工場で製作しているというイメージがありますが、これは全くの虚像であって、人力によることが多く、しかもうまく生産できていないという真実が、テスラを馘首になった人から報告されています。
2017年はもう終了しますが、ここにきてキーバンク・キャピタル・マーケッツのアナリストが、テスラのモデル3の「第4四半期」の納入台数を、
1万5,000台 ⇒ 約5,000台
に下方修正しました。もちろんテスラ自身の公表ではありませんが、第3四半期の納品が、
予定:1,500台 ⇒ 実績:260台
だったことを考慮すれば当然ともいえる見方ではないでしょうか。
イーロン・マスク代表は、11月16日に電動トレーラー「Tesla Semi(テスラ セミ)」を発表。2019年に製造開始と宣言しました。モデル3でも製造が難航しているのに、さらに技術的ハードルの高いトレーラーを安請け合いして大丈夫なのか? という見方が広がっています。
(データ引用元:ロイター/MSNマネー)
テスラの株価はさほど下がってはいませんが、将来の夢で株価を維持していくのはそろそろ限界がきているのではないでしょうか?
(柏ケミカル@dcp)