中国が外国に多大なお金を貸し付け、返済がうまくいかなくなると借金のカタにその国の資産を取り上げるという行為を続けています。
これを「債務の罠(わな)」と呼ぶわけですが、先にMoney1でもご紹介したとおり、これにやられた国は自国の主権を取り上げられてしまいます。
最も有名なのは、2016年にスリランカが債務不履行に陥って「ハンバントタ港の99年間の運営権」を中国企業に渡してしまった例でしょう。
この最新の例が『大紀元時報』に報じられました。2020年09月05日付けの記事によれば、
債務不履行を避けるために、ラオスの国営企業『ラオス国立送電網公社』の管理のほとんどを中国企業に引き渡さざるを得なくなった
とのこと。
ラオスは裕福な国ではありません。
債務残高:12億ドル
外貨準備高:8億6,400万ドル(06月基準)
外貨準備高:8億6,400万ドル(06月基準)
その上、中国から借金漬けにされています。
オーストラリアのシンクタンクによれば、
中国への債務がGDPの45%を占める
とのこと。
中国が貧しい国を狙い、このような病人の布団をはぐような行為を行っていることを見逃してはならないでしょう。
以下は先にMoney1でご紹介した「債務の罠」についての記事です。もしよろしければ併せて読んでいただければ幸いです。
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(柏ケミカル@dcp)