ロシアが世界有数の穀倉地帯であるウクライナに無法にも侵攻したため、世界的に食料についての懸念が出ています。
韓国も例外ではありません。いや例外どころか、韓国は世界有数の食糧輸入国なので、この先の展開には大きな懸念が生じています。
韓国メディア『毎日経済』が、独自に算出したデータを基に食料の安全保障について警鐘を鳴らす記事を出しています。
記事の一部を以下に引用します。
(前略)
07日、『毎日経済』が国連食糧農業機構(FAO)穀物自給率データを分析した結果、韓国の自給率は2020年基準で19.3%に過ぎなかった。史上初めて20%のラインが崩壊したのだ。
自給率関連の国際統計が作成された2000年だけでも、韓国の自給率は30.9%だったが、20年のうちに11.6%も墜落した。
国内で消費される穀物の80%以上が海外から輸入されるほど対外依存度が大きくなったという意味だ。
2020年基準の韓国の穀物自給率は、経済協力開発機構(OECD)38カ国のうち最下位だ。
(後略)
この『毎日経済』の出している数値は、「韓国内で生産される穀物の量」を「消費量」で割ったものと説明しています。
つまり、必要とされる穀物量の何パーセントを国内で生産できているのかと示しており、いわゆる「食料自給率」とは異なります。
しかし、韓国は19.3%にしか過ぎず、これは『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)中で最下位とのこと。
ちなみに、同様に『毎日経済』は他の国の「穀物自給率」も計算しています。その数字を引いてみると以下のようになります。
カナダ:192.0%
アメリカ合衆国:120.1%
日本:26.6%
韓国:19.3%
日本が引き合いに出されている点がいかにも韓国メディアの記事っぽいですが、こと「穀物を国内産で賄える率」については韓国の方が低いのです。
読者の皆様もご存じのとおり、日本に併合されてから韓国ではお米の栽培が盛んになり、生産余剰分を日本に輸出するほどに成長しました。これが日本による収奪などと悪意をもっていわれるわけですが、全然違います。
日本がお米の生産技術を主導したおかげで、お米は朝鮮半島に住む人の主食になりました。また、需要を満たしても余るほど穫れるようになり、余剰部分を輸出してお金を稼げるようになったのです。
この名残がまだあって、韓国では主食であるお米だけは自給率が高く、2020年時点で「92.8%」※あります。
お米の話はおくとしても、韓国は穀物を国内で賄える率が非常に低いので、今回のロシアの不法な戦争によって大きな影響を受けそうです。もちろん日本も他人事ではありません。
※この「92.8%」は『共に民主党』にソ・サムソク議員が農林畜産食品部から提供されたデータにあったもの。以下が本件を報じた『聯合ニュース』の記事です。
(吉田ハンチング@dcp)