「カレンシーボード制」とは?

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カレンシーボード(currency board)」とは、国の為替政策の一つと説明されます。具体的には、通貨発行当局が外貨(ほとんどはアメリカ合衆国のドル)を保有し、その信用を基に自国通貨を発行するのです。

言い換えると、自国の保有する外貨準備を基に通貨を発行するので、外貨準備高以下に通貨の発行量を抑えると、理屈上はその外貨と一定のレートで交換できる通貨になるわけです。このようなカレンシーボード制を導入すると、通貨を乱発することが防げますし、インフレに強いといわれています。

ただし、外貨に依拠する為替政策ですから、外貨の発行国(ドルなら合衆国)の金融政策次第で通貨の価値も左右されます。例えば、その外貨の価値が国際的に下落したりすると、ひきずられて自国通貨の価値も下がります。つまり、外貨準拠(ヘンな言葉ですが)な分、取れる金融政策も自ずと限られてしまうのです。

通貨発行当局のことを「カレンシーボード」と呼ぶこともあります。

⇒参照:『Money1』「よく耳にする『ハードカレンシー』とは何か?」
https://money1.jp/?p=311

⇒参照:『Money1』「『フラジャイル・ファイブ』とは? 脆弱な通貨を指します」
https://money1.jp/?p=5570

⇒参照:『Money1』「元は国際通貨になれません! ……かもよ」
https://money1.jp/?p=1741

(柏ケミカル@dcp)

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