2024年02月08日、『JD Power(パワー)』が「2024年耐久品質調査結果」を公表しました。
⇒参照:『JD Power』公式サイト「Vehicle Dependability Slumps as Rate of Deterioration Increases, J.D. Power Finds」
上掲がプレスリリースですが、これは市販されている自動車の耐久性についての調査で、最もユーザーからの信頼性が高かった自動車ブランドは何か?を調べています。
同プレスリリースによれば、現在アメリカ合衆国を走行している自動車の平均年齢(使用年数)は約12年だそうです。自動車社会の合衆国では、クルマは耐久消費財であって、そんなにホイホイ故障されては困るわけです。
以下が、信頼性が高いと評価された自動車ブランドのランキンですが、第1位は2年連続で「Lexsus(レクサス)」。第2位には「TOYOTA(トヨタ)」が入りました。
↑赤のマーカーが1位「レクサス」と2位「トヨタ」。黄色が韓国ドメスティック企業の『KIA(起亜自動車)』と『Hyundai(現代自動車)』、高級車ブランド「Genesis(ジェネシス)」⇒参照:『JD Power』公式サイト「Vehicle Dependability Slumps as Rate of Deterioration Increases, J.D. Power Finds」
このデータは、「2024年米国自動車信頼性調査は、2021年モデルの自動車を3年間所有した30,595人の所有者からの回答に基づいている」とのこと。
韓国ブランドで不思議なのは、『Hyundai(ヒュンダイ)』(13位)と比較して『KIA(キア)』(8位)の方が信頼性評価が高いことです。
↑『現代自動車』の高級ブランド車Genesis(ジェネシス)。
さらに不思議なのは、高級ブランドと自称する「Genesis(ジェネシス)」が16位と、『ヒュンダイ』より信頼性評価が低いことです。
一般ブランド「トヨタ」より、高級ブランド「レクサス」の方がお客さんの信頼性評価が高いのは分かります。
一般ブランドよりもお金を掛けているからこそ「いい造り」になるわけで――それが値段のお高いプレミアムブランドの価値でしょう。
しかし、高級ブランドと自称する「ジェネシス」の方が、一般ブランド「ヒュンダイ」よりお客さんからの信頼評価が低いというのは、なんなのでしょうか?
今回のプレスリリースでは、以下のような「電気自動車についての指摘」がありました。
電気自動車は他よりも問題が多い:
バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)の所有者は、ガソリン車やハイブリッド車の所有者よりも多くの問題を経験している。BEVが最も問題が多く(256PP100)、次いでPHEV(216 PP100)。
ハイブリッド車(191PP100)とガソリン車(187 PP100)はかなり良好である。
所有から3年経過した時点で、タイヤはBEVにとって悩みの種であり、過去12カ月間にタイヤを交換したと回答したオーナーは39%であった。
最近、「電気自動車はタイヤの減りがひどい」という指摘をよく聞くようになりましたが、本当のようですね。
(吉田ハンチング@dcp)