韓国『Kakao(カカオ)』グループの『KakaoPay(カカオペイ)』は、フィンテックの一翼を担う企業と目されています。
2021年11月03日にIPO(新規株式上場)も果たし、韓国の投資家からも注目を集めました。
2022年02月08日、2021年第4四半期、通期の業績を公示したのですが……。
↑GoogleChromeの自動翻訳ですので一部日本語がヘンです。どうかご寛恕くださいませ。2021年通期業績
総売上高:4,586億4,679万9,000ウォン(+61.3%)
営業利益:-272億2,715万9,000ウォン(-52.0%)
当期純利益:-322億9,072万2,000ウォン(-28.9%)※( )内は対前年同期比の増減率
⇒データ引用元:『韓国金融監督院DART』公式サイト
売上は「61.3%」も増加したのに、営業利益は赤字のママでしかも1.52倍に増えました。
公示では、『カカオペイ』は「決済、金融、送金などプラットフォームサービス全領域にわたって均等に成長した」と述べています。だからこそ売上が61.3%も増えたのでしょう。
ではなぜ営業損失はこれほど増加したのでしょうか。
これについては、IPO、カカオペイ証券モバイルトレーディングシステムの開発、デジタル保険会社設立などに資金を投じたためとしています。
第4四半期だけで営業利益は「-288億ウォン」ですので、通期営業損失「約272億ウォン」を上回っています。第4四半期がなければ、少なくとも営業利益は黒で回ったことになります。
鳴り物入りのIPOだったのですが、『カカオペイ』の株価は以下のように低迷しています(チャートは『Investing.com』より引用:日足)。
上場初日、2021年11月03日の終値が「19万3,000ウォン」。
日足ローソク足の実体線での最高値は2021年11月30日の始値「24万ウォン」で、直近02月08日の終値が「13万500ウォン」ですから、最高値から直近終値まで時価総額「約14兆4,412億ウォン」が蒸発したことになります。
株価を再上昇させるには、やはり業績を黒転させるのが一番効くのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)