日韓局長会談に全く成果なし。「10月中に主要争点は妥結しますか」に注目

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なぜか日韓関係を一刻も早く改善すべきというオーダーが上から出ているようで、2022年10月11日、日韓外務省の局長級会談が行われました。

アメリカ合衆国が後ろにいて「早くなんとかしろ」と怒り心頭なのかもしれませんが、日韓はバタバタとしております。

会談は行われたのですが「番茶でさっぱり」みたいな結果となりました。

まず、韓国外交部が出したプレスリリースが以下です。

□李相烈(イ・サンヨル)外交部アジア太平洋長官は、10月11日(火)午前、外交部で船越健裕日本外務省アジア大洋主局長と日韓局長協議を行った。

□今回の局長協議で、両局長は日韓間の懸案および相互関心事項について意見を交換した。

□今回の協議は、日韓外交当局間の協議加速化に対する共感の下に開催され、両局長は今後も外交当局間緊密にコミュニケーションしていくことにした。終わり。

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』公式サイト「韓日局長協議(10.11)開催結果」

あっさりしたもので、「これからも緊密に協議していきましょう」でおしまいです。

「日韓間の懸案および相互関心事項」については全く中身が触れられていないことから、いわゆる「徴用工問題」についても進展はなかったものと推測されます。

一方、日本の外務省はどんなプレスリリースを出しているかというと……以下をご覧ください。

10月11日、韓国ソウル出張中の船越健裕外務省アジア大洋州局長は、李相烈(イ・サンヨル)韓国外交部アジア太平洋局長との間で、日韓局長協議を実施しました。

先般の国連総会において、日韓首脳間で、現在行われている外交当局間の協議を加速化するよう指示することで一致したことを受け、双方は、旧朝鮮半島出身労働者問題を含め日韓関係全般について率直な意見交換を行いました。

その上で、双方は、懸案を解決して日韓関係を健全な関係に戻し、更に発展させるべく、外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致しました。

⇒参照・引用元:『日本国 外務省』公式サイト「日韓局長協議の開催(結果)」

「旧朝鮮半島出身労働者問題を含め日韓関係全般について率直な意見交換」を行ったと書いていますが、その結果についてはスルーです。やはり進展はなかったものと推測できます。

韓国の外交部の定例ブリーフィングで本件について記者から質問が出たのですが、外交部はぐだぐだな回答を行っています。以下に該当部分を引用します。

<質問>
関連して追加の質問です。日韓当局間の協議が勢いを増しているが、今月中に主要争点妥結の形成が期待されるのか、またそのために外交部の立場でどのような努力を行っているのか説明をお願いします。(『YTN』イ・ギョジュン記者)

<回答>
強制徴用(原文ママ:引用者注)を含む両国間の主要懸案を解決していく上で、韓国政府は特別な時期を想定し、その時期内に解決しなければならないという、そのような期限を設定したことはありません。

ただし、被害者を含む国内各界の意見を収束していきながら、より緊張感を持ち、日韓両国間の協議とコミュニケーションがさらに加速できるよう努力を続けていくという立場です。
(後略)

⇒参照・引用元:『韓国 外交部』「スポークスマン定例説明(10.11)」

なぜか、韓国メディアには「今月中に主要争点の妥結」といった期待があるようで、驚かされます。

なぜかドタバタしている日韓の調整なのですが、日本政府が合衆国から「お前が折れてやれ」などと言われ、「一貫した原則の固守」を曲げようとしているなら大問題です。

日本政府が許されざる妥協を選択しないように注視しなければなりません。

(吉田ハンチング@dcp)

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