中国はお金を外国に持ち出すのが困難な国です。資本の移動の自由が認められていないのです。
上っ面だけは「自由に資本移動できますよ」などと述べていますが、資金流出が深刻になるので、あの手この手で外国への資金移動を阻もうとしています。この1点だけとっても、中国に資本投下するのはやめた方がいいのです。
このところ、中国が猫なで声で「中国に投資しよう」などと盛んに言っていますが、理由は簡単で資金流出が激しくなっているからです。
2023年05月17日、『Radio Free Asia』に非常に興味深い記事が出ました。
中国本土からの資金流出が大きくなっており、そのため地下銀行の送金手数料が倍以上になっているというのです。
身元を明かしたくないという匿名の人からの証言は以下のようなものでした。
「2日前に聞いた、地下の両替商を通じた送金の最高値は7パーセントで、これは需要が多く、以前より送金が難しくなったからだ。多くの人が事業を売却してしまった。
今、地下の両替商は10万ドル、20万ドルの送金ビジネスではなく、1回の取引で最低50万ドルから始めています」
⇒参照・引用元:『自由亚洲电台』
資金を持ち出す需要が大きいのに、以前より難しくなって、闇の送金手数料も上昇しているとのこと。この女性によると、2022年冬には手数料は3%ぐらいだったそうです。
現在は手数料が2倍以上になっているのです。
中国当局はデータのセキュリティーや資本流出に懸念を高めていますが、、『テンセント』が支援する『FuTu Holdings』が05月16日に、同社のアプリを5月19日から中国のアプリショップから削除すると発表。『Tiger Securities』も5月18日から同様の措置をとるとした。
両社とも、中国本土の既存顧客はアプリ削除の影響を受けないとしています。
しかしながら、この2つのアプリが削除されると、中国本土の多くの個人投資家が、アメリカ合衆国や香港などの市場で簡単に証券取引を行うことができなくなります。
当局が何を狙っているのかは明らかです。本土から外国への資金流出を遮断しようというのです。穴塞ぎの一環です。
中国をすっ転ばせるためには、
②中国からの資金流出を促進すること
が重要です。
(柏ケミカル@dcp)